【新華社北京1月19日】産経新聞は18日、「中國では、中學歴史教科書から文化大革命の項目が削除されることがインターネット上で暴露され波紋を広げている」と報じた。しかし出版元の中國人民教育出版社は10日の時點で、ネット上の噂に対して経緯を説明する聲明を出している。
産経新聞が指摘したのは、人民教育出版社が発行する中學2年生向けの歴史教科書の下巻で、同紙は今年3月から使用される改訂版のサンプルがネット上に流出し、舊版にあった「『文化大革命』の10年」の見出しの項目が削られ、新版では別の項目に吸収され、舊版にあった一部の小見出しや関連の記述も新版から削られたと報じた。
しかし、人民教育出版社は10日の時點で、統一的に編集された中學歴史教科書8年生(中學2年生)向けの下巻改訂版では「文化大革命」を獨立したテーマとして扱っており、関連の內容を削除した訳ではないとの説明をしており、新華社も同日その內容を報じている。
同出版社によれば、教科書は新しい編集方針に基づき「第6課:困難な模索と建設の成果」で「文化大革命」を単獨のテーマとして重點的に取り上げ、6つの段落に分けて「文化大革命」が発生した背景や経緯及びその影響を係統的に解説しているという。
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