【新華社東京4月14日】伊藤忠は3年間で1千人の中國語人材を育成する目標を達成した。東京の本社で13日、1千人達成集會が開かれた。同社食品流通部の飯田萬里江さんは「中國映畫や小説が好きで、日常生活でも中國語に接するチャンスが多い。中國料理も大好きで、將來は中國に赴任したい」と流ちょうな中國語で記者の質問に答えた。
同社の岡藤正広會長兼最高経営責任者(CEO)によると、伊藤忠は2015年1月、中國國際信託投資公司(CITIC)、タイのチャロン・ポカパン(CP)グループとの業務資本提攜を契機に、3社間での意思疎通を図り、ビジネス創出に結びつけるべく、3年間で総合職のおよそ3人に1人に當たる1千人が中國語を話せるようになることを目標に掲げ、育成に取り組んできた。その目標は2018年3月に達成し、中國政府が実施する中國語検定試験・漢語水平考試(HSK)の合格者を含め社內認定有資格者が1043人に達した。
飯田さんもその內の1人で、大學で1年間勉強し、入社後に會社から派遣される形で天津に留學、留學期間中にHSKに合格した。現在は食品カンパニーの食品流通部に在籍している。「今は國內業務が中心だが、將來は中國に赴任したい」と夢を語った。
同社では中國語上級・中級者1千人達成を記念して、中國語でコミュニケーションを取るための「千人倶楽部」を立ち上げた。倶楽部を代表して岡藤會長から認定証書を受け取った金屬部の高木雄一郎さんは「入社して1年くらいの時に上司から北京勤務を打診された。それがきっかけで中國語を勉強し始め、中國が大好きになった。中國語と日本語では共通するところがたくさんあるので今後も勉強を続け、中國語を生かして會社のビジネスに貢獻したい」と語った。資格は年収アップにつながったかという質問に対しては「中國の若者と同じように給料を上げてほしい」と生き生きした表情で答えた。
來賓として招かれた中國の程永華駐日大使はあいさつで、中日貿易は1950年代にゼロから始まり、國交が正常化した1972年の10億ドルから今日の3千億ドルを超えるまで発展したと述べ、両國経済界のたゆまぬ努力の賜物であると稱賛した。また、今年が中日平和友好條約締結40周年、中國の改革開放40周年の節目であることに觸れ、同社が中國語人材1千人達成を契機とし、両國のさまざまな分野で相互利益が得られる協力を推進することに期待を示した。
同集會には本社の700人が參加したほか、大阪本社の50人、上海伊藤忠の70人が現地中継で參加し、同社が資本提攜するCITICとCPの代表らも參加し祝辭を述べた。(徐學林)
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