調查:「幼児期から英語を學ぶ子供が周囲に多い」79.1%

漫畫:趙國品
中國青年報社會調查センターと問巻網が合同で実施したアンケート調查によると、調查対象者2003人のうち、「就學前から英語を學び始める子供が周囲に多い」と答えた人は79.1%に上った。また、回答者の72.7%は、「多くの親が子供に幼少時から英語を勉強させる根底には、『勝ち組になるためにはスタートが肝心』という考え方がある」と答えた。幼児に英語を學習させることの是非については、「賛成」と「反対」がほぼ半數ずつを佔めた。
○「英語學習は明らかに低年齢化している」58.3%
調查によると、回答者の58.3%は、「幼児英語學習のスタート時期は、ますます低年齢化している」との認識を示した。「低年齢化の傾向はあまり感じられない」とした人は35.8%、「低年齢化していない」と答えた人はわずか2.9%だった。
周囲が実踐している就學前英語學習について回答者が観察したところ、その費用は、「年間1萬元以下(1元は約16.9円)」が39.2%と最多、「10001元から2萬元(38.5%)」「2萬元から3萬元(18.8%)」「30001元から5萬元(2.4%)」「5萬元以上(1%)」が続いた。
西南大學教育學部の石隆偉・準教授は、「中國では、『子供をスタートラインから負けさせてはならない』と考える親がますます増えている。このため、時流に取り殘されまいと躍起になり、さまざまな幼児クラスに子供を通わせる。それにより就學前教育市場は急速に拡大しているが、これは全くもって無意味な支出だ」との見方を示した。
○「子供を幼児英語クラスに通わせる理由は、スタートで出遅れないため」
72.7%就學前の子供に英語を學ばせて、一體どれほどの収穫があるのだろうか?「かなり収穫がある」と答えた回答者は18.1%、「まあまあ収穫がある」は56.5%、「収穫はほとんどない」は19.4%、さらに「収穫は全くない」と答えた人も1.4%いた。
親が就學前英語クラスに子供を通わせる理由については、「それによるメリットを考えているから」が72.7%を佔めた。つまり、競爭に優位となるからで、「スタートで出遅れない」ためだ。このほか、「幼少時に外國語能力を育てることは非常に効果的(53.2%)」「英語學習に対する子供の興味を高めることができる(47.2%)」「子供が將來、學校で英語の授業を受ける際に有利(41.7%)」「中學・高校・大學受験の準備として(30.9%)」「子供の言語面での素質を高めることができる(30.2%)」などが挙がった。
○専門家の提案:「子供に幼児教育を施すときは、実情に応じて」
石準教授は、次のとおりアドバイスした。「先進諸國は、就學前教育について、『観察すること・表現すること・実踐すること』を學ぶための教育であると位置づけている。このため彼らは、子供が、社交術や自然科學などを學ぶ早期教育を非常に重視しており、內容もバラエティに富んでいる。動物・植物・非生物・1年(四季)間の天體や気候の変化など、生活環境に深く結びついたことを子供に教えることで、子供の知的欲求や創造力を刺激し、科學に対する興味を培う。ここで提案したいのは、子供たちに多くの絵本を読ませ、彼らの想像力・理解力・探求欲を育てることだ。さまざまな幼児學習クラスについては、各家庭の実情に応じて行うべきで、個人的には、ほどほどに留めておく方が良いと考える」。
(人民網日本語版)
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