【新華社東京7月23日】「どのように限られたチャンネルで8Kテレビに伝送するのですか?」中國伝媒大學理工學院3年生の楊咏蓓さんは、東京のNHK放送技術研究所の最先端の8Kテレビのディスプレイの前で質問した。NHKの技術職員は中國の學生からの専門性の高い質問に、驚きと喜びの表情を浮かべて詳細な説明を始めた。
北京大學と中國伝媒大學の學生26人からなる訪日団が「日本の科學技術、教育、管理を學ぶ」夏期講習を行った。訪日団は9〜20日まで11日間の日程で、ソニー本社、テレビ朝日、NHK放送技術研究所等、日本のメディア技術と管理の最前線を訪問した。また小中學校や大學を訪問し、日本の教育制度やカリキュラム設置等を理解するとともに、日本の學生たちと交流を深めた。
訪日団の引率者の一人である中國伝媒大學の王淑娟先生は「夏期講習の趣旨は積極探求、団體精神、グループ學習、批評分析で、學生が日本の科學技術、教育、管理等の最前線を訪問することで刺激を受け、學習に対する積極性と探求精神の向上を期待している。この機會に中日の若者の交流を促進したい」と語った。
學生はソニー本社のソニー歴史資料館を見學した後、體験館で拡張現実(AR)、バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)等の最先端技術を體感した。また高精細デジタルシネマ館では映畫「スパイダーマン」の新作予告編を鑑賞した。見學後はソニー・コンピュータエンタテインメント創立者の久夛良木氏が學生と意見交換し、中國の大學生の前向きな情熱と探求精神を稱賛した。
橫浜市立みなと総合高等學校では、北京大學教育學院教育メディア専攻の6人の學生が日本の高校生の「半日チューター」を擔當した。社會科の授業では、社會の関心を集めている西日本豪雨災害についての自由発表が行われ、高校生の時事問題に対する関心の高さと発表の內容が北京大學の學生に深い印象を與えた。大學院1年生の曽嘉霊さんは深く感銘を受けた様子で「日本の生徒が発表する意見は、考えが整理されよくまとまっている。私たちも見習いたい。中國國內の授業は大部分が教師による講義が中心だが、喜ばしいことにグループ學習や共同學習などへの転換も行われている」と述べ、さらに日本の高校では職業學校へ進學する生徒向けに縫製、設計、調理などのカリキュラムがあると知り「このような教育課程は、教育の平等の理念をある程度物語っていて非常に興味深い」と語った。
東京大學と早稲田大學への訪問では、學生は日本の國立大學と私立大學の教育制度、學校管理、學生活動等の違いを理解した。曽さんは有名な日本の大學である両校が「社會に開かれている」ことに驚き「ここには良好な學習環境があり、異なる年齢層と社會的階層の學生が學んでいる。社會人にとっては素晴らしい自己研鑽の機會だ」と述べた。
10日余りの交流で中日の學生の間には友情が芽生え、訪日終了に際し學生たちは名殘を惜しんだ。曽さんは、日本の學生との交流を通して、日本の青年の中國の言葉や文化に対する高い関心を感じたとし、中日の青年が共通の関心と興味を基に協力し、中日の交流と友情の発展に盡力できるとの考えを示した。(記者/楊汀)
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