【新華社北京2月11日】「一帯一路」(シルクロード経済帯・21世紀海上シルクロード)構想の建設はこの4年間、絶えることなく発展し続けている。トムソン・ロイターのデータによると、中國企業の2017年の海外M&A金額は小幅ながら下降したが、「一帯一路」沿線國におけるM&A金額は前年比50%増の453億9千萬ドルと再び過去最高となった。「一帯一路」沿線國は今後、必ずや中國の最も重要な海外投資先の1つになると見られる。経済參考報が伝えた。
トムソン・ロイターは2017年6月、中國のトップレベルの2つのシンクタンクである中國社會科學院世界経済・政治研究所および清華大學データ科學研究院と共同で、中國初となる「『一帯一路』越境M&A研究報告書」を発表し、2000~2016年の「一帯一路」沿線國のM&A現狀や全體狀況を本格的に整理した。 「一帯一路」沿線國はエネルギーや資源が豊富であり、インフラ建設、交通運輸、農産物、科學技術や就業機會も多くあり、國有企業や民間企業に投資チャンスをもたらしている。報告書によると、過去3年間で民間企業2萬社以上および大規模國有企業50社以上による「一帯一路」沿線國への投資プロジェクトは1700件強に達した。
同報告書によると、投資規模のさらなる拡大に伴い、「一帯一路」沿線國は中國の重要な海外投資先になりつつある。「一帯一路」構想の建設は企業にビジネスチャンスをもたらしたと同時に、中國の「南南協力」(開発における途上國間の協力)や世界経済ガバナンスにおける責任を現したものだ。さらに重要なことは、中國は2022年をめどに「一帯一路」沿線國への計畫投資額が3500億ドルに達する計畫を策定した。今後、「一帯一路」沿線國のプロジェクトは數多くの中國の出資者を引き付けるものと思われる。
近年、米國や一部の歐州諸國は外國投資、特に中國企業によるM&A資金への審查が日増しに厳格化したことから、中國企業は新たな投資先やプロジェクトを探すほかない。トムソン・ロイターのデータによると、2017年、米國市場における中國資本のM&A金額のシェアが2016年の28・7%から9・9%に落ち込んだ。2017年、中國資本によるM&A金額は米國では同期比78%、歐州では同期比55%低下した。
現時點で「一帯一路」沿線國には成熟した市場が少なく、沿線諸國への企業の投資が困難に直面している。中國企業による海外投資、特に「一帯一路」沿線國への投資で、投資先の金融や法律の関連要求をしっかりと把握し、リスクへの対応や回避の能力を高める必要がある。 総じて言えば、短期的に挑戦に直面しているが、得がたいチャンスはより多くある。中國企業は十分な準備を行った前提の下、「一帯一路」沿線國から投資機會を探し、新たな歴史的チャンスを迎える中、新たな発展を図る必要がある。「一帯一路」構想は必ずや中國の海外投資の主流になるであろう。
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