【新華社東京2月11日】「中國茶の獨特な香りに魅了されて茶蕓を始めた」。高級茶蕓師の池內巴裏さんは9日、東京豊島區、大塚駅前のレストランのステージで、優雅な音楽が流れる中、大勢のファンに中國茶蕓を披露した。
中國の茶道である茶蕓を始めたのは2000年。中國茶葉流通協會茶道専門委員會の主催する茶蕓師の養成訓練班に入學、中國のお茶業界きっての元老、茶道専門委員會元主任の故・張大為先生に師事して師範課程を修了し、03年に中國労働社會保障部職業技能の國家資格である茶蕓師の資格を取得、その翌年には「高級茶蕓師」として認定された。中國在住の日本人も1人認定されているが、日本から渡航して同資格を取得したのは池內さんが日本人として初めてだという。
「中國渡航歴は105回」という池內さんは「アンケートで日本人の9割近くが中國に対して良くない印象を持ち、中國でも同様に日本に対する印象が良くないと答えた人が多かった。茶蕓を通して少しでも中國に親近感を持ってもらい、相互理解に役立てたい」と現在も茶蕓を続ける理由を語った。
「茶蕓に達者なだけでなく、ウェディングドレスのデザインで社會貢獻もしている」と、池內さんの茶蕓教室に通い、初級茶蕓師の資格を取った、バレエの先生も務める熊澤裕美子さんは、池內さんの魅力についてこう語る。
「ウェディングドレスを自分でデザイン、中國で作ってもらって日本で販売している。売上の一部は中國の小學校に寄付するほか、障害者の自立支援に使っている」と話す池內さんは、都內で茶蕓や料理の教室を開催するほか、母親が立ち上げた障害者の自立を支援するNPO法人「あいアイ」を手伝っている。
今回の茶蕓の実演は、四川省の地方伝統蕓能の一つ「変面」が上演されたこともあって、60數人収容の會場で立ち見客も出るほどの大盛況だった。
「今後もより多くの人に中國茶の魅力を知ってほしい」と池內さんは夢を語った。(徐學林)
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