【新華社北京1月26日】トランプ米大統領は23日、セッションズ司法長官が「ロシアゲート」を搜查するロバート・モラー特別検察官の事情聴取を受けたことについて「まったく心配していない」と語った。
同日朝、司法省は、セッションズ長官が先週、トランプ政権閣僚として初めてモラー特別検察官の聴取を受けたことを認めた。これまで「ロシアゲート」で聴取された政府関係者中では最も地位の高い人物となる。
ロイター通信は同日、関係筋の話として、モラー氏のチームとトランプ大統領の弁護士が、モラー氏によるトランプ大統領への聴取の可能性について協議に入っていることを明らかにした。
トランプ大統領は司法長官への聴取を何故「心配していない」と語ったのか。またトランプ大統領は弾劾されるのか。この問題に対して中國人民大學國際関係學院の刁大明副教授は「『ロシアゲート問題』の搜查では、これまで実際の証拠は見つかっておらず、現在の進展狀況から判斷すると、搜查が実質的な結果を生み出すことは難しく、トランプ氏が弾劾される可能性は低い」述べた。
刁氏はまた「ロシアゲート」の搜查過程を振り返ると、これまでに2つの大きな節目があったと分析。そのうちの一つが昨年6月8日のコミー前米連邦搜查局(FBI)長官の上院公聴會への出席だったという。
コミー氏は公聴會で、トランプ政権を5度にわたって「噓つき」呼ばわりし、トランプ氏が彼に忠誠を求め「ロシアゲート」搜查に圧力をかけたと発言した。だが、コミー氏の証言の核心部分についてホワイトハウス報道官やトランプ大統領の弁護士はその內容を否定している。
刁氏は「公聴會以前『ロシアゲート』は主に2016年の大統領選挙の際、トランプ氏やその陣営とロシアとの間における疑惑の有無を調查するものだった。だが公聴會の後、調查はトランプ氏やその陣営が偽証や國會蔑視に関するものに変わった。『ロシアゲート』の搜查は、この節目を経て、事実性の搜查から手続き性の搜查へと変わった」と語る。
刁氏は二つ目の節目として、8月2日にトランプ氏がロシア、イラン、朝鮮の3か國に対する議會の制裁法案に署名したことを挙げる。
米國はこの法案で、ロシアによる米大統領選挙への幹渉やウクライナ危機などを理由に、ロシアの個人および団體に対する追加経済制裁を行い、ミサイル開発などの理由でイランと朝鮮に新たに制裁を科している。また法案では大統領がロシアへの制裁を解除する権限を大幅に制限している。
刁氏は「法案の署名前『ロシアゲート』の搜查はトランプ氏とロシアの接近を防ぎ、米ロ関係改善の芽を摘むものだったが、法案署名後はトランプ氏の政治姿勢イメージを作り上げるものになった」と分析、さらに「搜查の狙いはトランプファミリーへと向かっている。ある共和黨議員はこの調查の力を借りて、ファミリーを政権から一掃し、政権の運営を制限しようとしている」と語った。(記者/王逸君)
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