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南半球の生態係回復スピードは北半球の2倍
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-11-16 11:15:24 | チャイナネット | 編集: 王珊寧

  米國の科學者はこのほど、化石化した植物の葉に見られる昆蟲の損傷狀況の分析結果として、恐竜を滅ぼした大量絶滅以降の生態係の回復が、南半球で北半球の2倍のスピードで進んでいることを明らかにした。大量絶滅以降の生態係研究における新たな知見として注目されている。Nature Ecology & Evolution 紙(Nature 関連誌)が7日付けで伝えた。 

  白亜期末の絶滅は約6600萬年前、メキシコ・チクシュルーブでの大隕石衝突によって引き起こされた。隕石の大きさは直徑約10キロと推測され、衝突後に完全に蒸発。巨大なエネルギーを放出し、大津波を引き起こしたとされる。大量の灰が地球を覆い、太陽光はさえぎられ、食物連鎖上の草食動物や肉食動物が死に絶え、生態係が破壊された。 

  植物と草食性昆蟲との相互作用は、地上の食物ネットワークの重要な構成要素である。北米ではその相互作用の回復に900萬年の年月がかかったといわれている。しかし南半球では、被害がそれほど深刻でなく、北半球で絶滅に至った種にとっては、南半球が「避難所」になったとの指摘もなされている。 

  その一方、米ペンシルベニア州立大學の研究員が、アルゼンチン・パタゴニアの発掘現場を調查したところ、昆蟲が葉に與えた損傷の度合いは北米と同等に深刻であり、南半球の「避難所」論は否定される結果となった。 

  ただ両半球で被害程度が同じであっても、昆蟲と植物の間の相互作用は、南米ではわずか400萬年で完全に回復しており、北米の900萬年と比べると南米の生態係の回復スピードがはるかに早いといえる。

 

(チャイナネット)

 

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新華網日本語

南半球の生態係回復スピードは北半球の2倍

新華網日本語 2016-11-16 11:15:24

  米國の科學者はこのほど、化石化した植物の葉に見られる昆蟲の損傷狀況の分析結果として、恐竜を滅ぼした大量絶滅以降の生態係の回復が、南半球で北半球の2倍のスピードで進んでいることを明らかにした。大量絶滅以降の生態係研究における新たな知見として注目されている。Nature Ecology & Evolution 紙(Nature 関連誌)が7日付けで伝えた。 

  白亜期末の絶滅は約6600萬年前、メキシコ・チクシュルーブでの大隕石衝突によって引き起こされた。隕石の大きさは直徑約10キロと推測され、衝突後に完全に蒸発。巨大なエネルギーを放出し、大津波を引き起こしたとされる。大量の灰が地球を覆い、太陽光はさえぎられ、食物連鎖上の草食動物や肉食動物が死に絶え、生態係が破壊された。 

  植物と草食性昆蟲との相互作用は、地上の食物ネットワークの重要な構成要素である。北米ではその相互作用の回復に900萬年の年月がかかったといわれている。しかし南半球では、被害がそれほど深刻でなく、北半球で絶滅に至った種にとっては、南半球が「避難所」になったとの指摘もなされている。 

  その一方、米ペンシルベニア州立大學の研究員が、アルゼンチン・パタゴニアの発掘現場を調查したところ、昆蟲が葉に與えた損傷の度合いは北米と同等に深刻であり、南半球の「避難所」論は否定される結果となった。 

  ただ両半球で被害程度が同じであっても、昆蟲と植物の間の相互作用は、南米ではわずか400萬年で完全に回復しており、北米の900萬年と比べると南米の生態係の回復スピードがはるかに早いといえる。

 

(チャイナネット)

 

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