長距離通話料金とローミング料金について、中國聯通(チャイナユニコム)はついに態度を明確にし、今年10月1日より、グループ統一のセット料金に含まれるローミング料金を廃止すると発表した。中國移動(チャイナモバイル)と中國電信(チャイナテレコム)もローミング料金の廃止の方向性を明らかにしている。「京華時報」が伝えた。
中國聯通の王暁初會長は半期業績発表會の席で、「10月1日より、聯通グループが企業として設定したセット料金に含まれるすべての長距離通話 ローミング料金を廃止する。聯通は3G事業の推進にあたり、主要セット料金にはすでに國內ローミング料金を含めていない。現在、國內ローミングサービスを利用する聯通のユーザーは4%にとどまり、小さい割合なので、ローミング料金の廃止が聯通の売上に大きく影響することはない」と述べた。
中國聯通は発表會でこうした方針について具體的な説明も行った。それによると、「中國聯通が長年うち出してきた3Gと4Gのセット料金は長距離通話、市內通話、ローミングが一體化した料金パックで、長距離通話料金とローミング料金を個別に徴収することはない。中國聯通の各省區市にある分社は現地の狀況を踏まえて一連の割引を行うことができ、それを利用すれば料金の総額は統一セット料金よりも安くなる」という。
聯通の今年上半期の業績報告をみると、同期の営業収入は1402億6千萬元(約2兆1157億7千萬円)で前年同期比3.1%減少し、純利益は14億3千萬元(約215億7千萬円)で同79.6%減少した。純利益の減少幅が大きいが、昨年下半期の損失に比べれば好転したことは明らかだ。聯通は、純利益減少の原因は主に上半期の営業販売費用、中継アンテナ使用料、エネルギー料金、家賃などの出費の増加にあるとしている。
中國聯通だけではない。先週には中國移動の李躍會長も半期業績発表會で、「7月から、長距離通話 ローミング料金を含むセット料金の販売をやめ、年內にすべての長距離通話 ローミング料金の販売を終わりにし、今後は全國統一の料金パックを徐點に推進していく」と述べた。中國電信もこれに先だち、4Gセット料金に含まれる長距離通話料金とローミング料金を廃止することを明らかにした。
(人民網日本語版)
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