南海仲裁案について仲裁裁判所は12日、不法で無効ないわゆる最終判決を下しました。これに対して中國側は、「フィリピン政府が一方的に申し立てた仲裁は國際法に違反する上、國際裁判所は南海仲裁案について管轄権を持たない。そのため、中國はこれを受け入れず認めない」と表明しました。
各國の指導者らが相次いで南海問題における中國の立場の支持を表明した上で、対話と協商による南海問題の平和的な解決を呼びかけています。
カンボジアのフン セン首相は、「南海仲裁案の結果は政治的目的で生じたもので、カンボジアはこれを支持しない。この地域外の一部の力が中國に反対しようとしている。これはASEANと地域にマイナスの影響を及ぼすだろう」と述べた上で、一部國家に幹渉の停止を求め、二國間交渉での問題解決を呼びかけました。
また、マラウイ大統領、ジンバブエ大統領、パキスタン大統領、コンゴ共和國大統領、パプアニューギニア首相、タジキスタン大統領、赤道ギニア與黨民主黨総書記、モーリタニア與黨主席らが南海問題における中國の支持を表明しています。
中國とASEANは2002年に「南海各側行動宣言」に調印しました。同宣言には、當事國による直接的な交渉で爭いを解決することが明確に記されています。
(中國國際放送局)
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