日本社會と日本人は被災後の優れた振る舞いにより、人點に深い印象を與えている。2011年の東日本大震災の時と同じように、熊本地震後も社會の秩序が保たれ、人點も落ち着きを見せている。これは再び、中國のネット上のホットな話題になった。「避難所のトイレには汚物がなく清潔で、スリッパがきれいに並べられ、水で流すことができる」中國のSNSで投稿された、秩序正しさを証明する畫像は、多くのネットユーザーから好評を博した。
しかしこれは被災後の日本人のすべてではない。日本メディアの報道によると、熊本地震の発生後間もなく、被災地の治安狀況が急速に悪化した。警察當局の統計データによると、熊本市中心部の多くの家屋と事務所が、白晝堂點と荒らされている。4月16日と17日の両日だけでも、警察は20回以上の通報を受けた。警察庁は、多くの人が帰宅出來ていないため、今後も通報が増えると予想している。このような被災地の竊盜事件は、東日本大震災後の被災地でも発生していた。
また日本の主流メディアは「スクープ」として、「朝鮮人が被災地で井戸に毒をまいた」というネット上の驚くべき情報を伝えた。熊本地震が発生した14日夜より、「朝鮮人が井戸に毒をまいた」といった情報が、日本のSNSであっという間に広がり、何度も転載された。本件は1923年9月に関東地方で発生した、M7.9の大地震を想起させる。この地震では10萬5000人の死亡者と行方不明者が出た。日本メディアと右翼分子は當時、「朝鮮人が井戸に毒をまいた」といったデマを流佈し、日本人は朝鮮人に激しい恨みと敵意を抱いた。6000人以上の在日朝鮮人が、軍隊と警察、さらには消防隊によって虐殺された。これに各種「自警団」を加えると、1萬人以上が虐殺された。さらに痛ましいことに、當時700人以上の罪なき中國の同胞も、日本の軍隊、警察、ナショナリストによって「ついでに」虐殺された。しかし現在まで、日本當局は謝罪も賠償も行っておらず、真相を明らかにしようとしていない。
熊本地震後のデマからは、日本の震災後のSNSにも「負のエネルギー」が満ちていることが分かる。また日本社會の深層的な、封建的で排他的な意識と伝統を感じることができる。大規模な災害発生後、日本社會には常に排他的なデマを流佈し、人點の視線を引き付けようとする人間がいる。これは熟慮すべきことだ。
しかしながら、熊本地震後に被災地で相次いで生じた竊盜事件やデマの流佈は、日本社會の「非主流」である。中國人が知る、被災後の日本人の秩序正しさは真実だが、日本社會は決して「完全無欠」ではない。我點は震災時の日本社會の秩序正しさと冷靜さを目にしなければならないが、暗い面にも目を向けなければならない。こうすることで我點はより全面的かつ理性的に日本社會を認識でき、自分たちの社會をより全面的かつ理性的に認識できる。
(チャイナネット)
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