【新華社天津9月24日】中國天津市で閉幕した第12回夏季ダボス會議では、世界経済の貿易環境が複雑化する中で、中國経済が引き続き世界の経済成長のバラストとしての役割を果たしていけるのかが議論の焦點となった。出席者は一様に、第4次産業革命の革新のアシストのもと、中國経済には十分な粘り強さと潛在能力があるとの見方を示した。
世界経済フォーラム創設者兼會長のクラウス・シュワブ氏は、「中國の経済成長がそろそろ止まるとの予想は、最終的には間違えであることが証明されるだろう。中國の経済成長に対して楽観的な態度を維持し続けている」と述べ、中國経済は常に高度成長を維持しており、持続的な発展の道を歩んでいることに自信を持つべきだとの見解を示した。
同フォーラム執行理事兼中華圏首席代表のデビッド・アイクマン氏は、中國経済は現在調整期にあり、問題や不調が起こるかもしれないが、長期的に見れば、中國の現在の投資などのすべての努力は最終的に報われるだろうとの見方を示している。
韓國京畿道の李在明(イ・ジェミョン)知事は、中國が現在堅持する発展の方向性への期待と高い評価を示し、「中國は現在、経済全體の成長より、発展の質と內容、特に技術やサービス業をより重視している。中國は今後の発展の方向性をすでにつかんでいるとともに、目標実現のために努力している」と述べた。
出席者の中國経済への自信はどこから來るのか?その答えは、間違いなく革新だろう。 同フォーラム第4次産業革命センターのムラート・ソンメズ所長は、中國の革新はすでに世界で幅広い影響を及ぼしており、第4次産業革命における中國の地位は非常に重要で、「中國がいないのは、エンジンのないフェラーリのようなものだ」と述べている。
日本貿易振興機構(JETRO)の赤星康副理事長は、「北京、上海、深センなどを何度も視察し、多くの研究開発センターをよく視察するが、3カ月來なければ、非常に大きな変化が起きていることを目の當たりにするだろう」と感慨深く述べている。
米ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)華東區董事総経理で中國投資部総監の呉允燊(ご・いんせん)氏も、「ばらまき」方式を取らず、開放を拡大し革新を奨勵して、構造調整をより大規模に行っていることは、中國が発展について質と効果や利益をより重視していることを體現しており、これらの現実的な措置が徐點に実施されるにつれ、企業の利潤が拡大し、中國経済の転換が成功することを確信しているとの見方を示した。
IBMの陳黎明(ちん・れいめい)中華圏董事長は、「今、多くの外國企業は役割の転換を始めている。『Made in China(中國製造)』段階から『Made with China(中國との共同創造)』段階への過渡期であり、中國に技術を持ち込むことから現在のように革新を中國に持ち込み、中國との共同創造により共に発展するという新たな段階への過渡期である」との新たな観點を提起した。
中國発展研究基金會の劉世錦(りゅう・せきん)副理事長は、中國は外部からの衝撃を吸収する能力が比較的高いため、金融開放において必要な時により大きな一歩を踏み出せると表明している。
天津大學管理・経済學部の張慧穎(ちょう・けいえい)教授は、中國は國際協力を展開するとともに、中國の産業発展の獨自の強みをより明確に、産業発展の強みをより育むことに重きを置くことができると提案している。
インダストリアル・インターネットは、次世代の情報技術と製造業の高度な融合の産物として、製造業や実體経済全體のデジタル化・ネットワーク化・スマート化の向上のため、新型のネットワークインフラをサポートできるだけでなく、新モデルや新業態の誕生を促進し続けることが可能だ。出席者は、中國がインダストリアル・インターネットの発展を統一的に推進し、ネットワーク・プラットフォーム・セキュリティの三大體系を構築し、中國経済の安定と前進をけん引していくことを期待している。(記者/毛振華)
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