【新華社北京8月16日】中國自然資源部は12日、中國大洋第49回科學観測隊員を乗せた科學観測船「向陽紅10」がすでに浙江省舟山ふ頭に帰港したと明らかにした。250日間にわたり約3萬カイリを航行して行われた今回の科學観測は、南西インド洋の契約水域內での硫化物調查、低速で拡大しているカールスバーグ海嶺の構造変化と熱水システムの調查、インド洋のマイクロプラスチック汚染調查など五つの大きな成果を得た。
中國大洋第49回科學観測は、同部所屬の第2海洋研究所が実施を組織し、2017年12月6日に舟山市から出港した。航行距離2萬9821カイリに及んだ今回の観測はインド洋を主要作業區域とし、無人潛水艇「蛟竜」による海洋探查プロジェクト「蛟竜探海」の実行を中心に5段階に分けて実施され、以下の成果を達成した。
▽南西インド洋の契約水域內での硫化物調查で新たな進展を遂げた。
今回の観測で①3カ所の鉱化區域、2カ所の鉱化異常區域、9カ所の異常區域を発見した②「竜旂」「玉皇」「斷橋」などの鉱化區域の分佈範囲を拡張し、良好な資源の將來性が示された③契約水域の多金屬硫化物分佈制禦メカニズムや鉱化法則、資源評価に対する理解を深め、超低速で拡大する海嶺の硫化物鉱物の將來性をさらに解明した。
▽低速で拡大しているカールスバーグ海嶺の構造変化と熱水システムの調查で新たな理解が得られた。①「天休」熱水區で新たに1カ所の熱水噴出孔群を発見し、熱水活動の分佈範囲を拡張、同熱水噴出システムがデタッチメント斷層の構造や岩石學に制禦される新たな証拠を得た②新たに3カ所の熱水システムを発見し、中國がこの區域で発見した熱水システムは9カ所に増えた。
▽自立型無人潛水艇「潛竜2號」が作業記録を塗り替え、9回の潛水調查で水中作業時間は257時間、総航行距離は654キロに達した。「潛竜2號」は①「玉皇」「西竜井」區域で新たに熱水異常區域を発見②第14ブロックや「白堤」「東竜井」區域で熱水異常を観測③取得した海底磁資料は熱水區域の構造研究に參考になりうるデータを提供した。
▽インド洋海域のマイクロプラスチック調查を初めて実施し、インド洋國際海域のマイクロプラスチック汚染狀況の評価に基礎的資料とサンプルを提供した。インド洋の酸素不足、海洋酸化狀況の調查を初めて展開し、調查海域の海水が酸化狀態にあることが初歩的に示された。
▽東経90度海嶺、大気海洋間フラックス、海嶺深部構造の調查研究を展開した。①東経90度海嶺での11カ月連続で動作していた深海潛水ブイを回収、取得したデータにより海洋動力環境の特徴や変化の法則を把握することができ、同海域の深層部と海底部の海流観測の空白を埋めた②インド洋に初めて気象・波浪観測ブイを投入、すでに6カ月連続で動作している。
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