【新華社石家荘3月9日】河北省黃驊市斉家務郷同居村の農民2人がこのほど、それぞれが保有していた明代の石製の重り「石権」を黃驊市博物館に寄贈した。黃驊市で古代の石権が正式に発見されたのは初めて。400年前の現地での塩業の繁栄を示す品となった。
石権は大小2つ見つかり、いずれも底面から上に行くほど小さくなる円錐&形。上部には秤量貨幣「銀錠」の形の造形が施され、よく見られる分銅の形狀に似ている。石灰石で作られている。大きい方は底面の直徑24センチメートル、上面の直徑21センチメートル、高さ21・5センチメートル、重さ21・5キログラム。小さい方は底面の直徑22センチメートル、上部の直徑19センチメートル、高さ20センチメートル、重さ17キログラム。
黃驊市博物館の職員によると、「権」は古代中國の重さをはかる道具の一つ。塩は用いる量が多く重いため、大きな秤で量る必要があるが、銅や鉄でできた大型の権は高い上、塩で腐食しやすく、重さをはかる際に誤差が生じるため、石製の権が作られた。2つの石権の形狀の特徴からは、明代後期に製作されたものと初期的に判斷された。
同博物館の張寶剛館長によると、20キロある石権を用いてはかられていた貨物は100キロを超えていたと考えられ、當時の塩業の生産や貿易の繁栄がうかがわれる。明代後期の黃驊地區での塩業の歴史と経済社會の発展を研究するのに重要な意味を持つ発見と言える。
話によると、黃驊市は「長蘆塩」の主要生産地の一つで、長い塩業の歴史を持つ。石権の発見地である斉家務郷同居村は、明代に長蘆塩運司が2番目の製塩場を管理する役所が置かれ、塩の生産と販売が盛んに行われていた。
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