
ゾーイ ルーカスさん(67)はカナダ本土から遠く離れたセーブル島で、40年以上も一人暮らししている。この島の他の住民は、400頭の馬、30萬頭のハイイロアザラシ、350種の鳥類だ。ルーカスさんはデイリーメールのインタビューで、すでに島の生活に慣れており、孤獨を感じたことはないと述べた。
セーブル島は細長い三日月型の島で、全長は26マイル、幅は0.93マイル。ノバスコシアの大陸から190マイルも離れているが、ハリファックスの一部とされている。
渡航手段が船かチャーター機しかないセーブル島は、數百頭の野生馬の楽園だ。ルーカスさんは「最初はこの馬が目的だった」と語る。彼女の基本的な生活用品は、ノートと雙眼鏡だ。彼女は島の野生動物を記録し、観察する。
この小島は1年のうち125日は濃霧に覆われ、海上輸送のブラックリストに入ったこともある。この地方には300隻以上の船が沈沒しており、「大西洋の墓場」と呼ばれている。しかしルーカスさんは、過酷な環境も自分を止められなかったと話す。彼女は島の打ち捨てられた救助施設で、テントを張った。生活必需品は毎週、空から島に落とされる。ルーカスさんは現在、砂丘に隠れた林の中の家で暮らしている。このシンプルな住居は、カナダ國立公園の着工時に建てられた。
ルーカスさんは長年に渡り、馬の骨を集めている。科學者はこれらの馬が、この過酷な環境に適応できた理由を知ることができる。さらにルーカスさんは気象局のためゴミを集め、海洋の汚染水準を調查している。ルーカスさんは、この寂しい島は天國だと考えている。また可能であれば、この島でいつまでも暮らし続けるという。
