新華網北京1月11日(記者/孫辰茜)外交部の陸慷報道官は10日、南中國海仲裁案の裁決は、過去も將來も中國と東南アジア諸國連合(ASEAN)との間の問題にはならない。中國側は引き続き直接の関係國と交渉・協議を通じて南中國海の関連爭議の平和的解決に取り組んでゆく、と表明した。
陸報道官は當日の定例記者會見で、フィリピンのヤサイ外相とマナロ外務次官のこれまでの関連の姿勢表明に対して上述の表明を行ったのだ。
報道によると、ヤサイ外相とマナロ外務次官は最近、フィリピンが今年ASEANの輪番議長國を務める間、南中國海仲裁案の裁決をASEAN會議で話し合う議題にはせず、フィリピン側が現在中國側と二國間の接觸を行っていることから、ASEANレベルで仲裁について言及する必要性はないとそれぞれ表明していたという。
これに対し陸報道官は「中國側は今年ASEANの輪番議長國としてのフィリピン政府による上述の姿勢表明に歓迎の意を表する。」と述べている。
陸報道官は、もともと南中國海問題は中國と一部のASEAN加盟國との間の問題にほかならず、中國・ASEAN間の問題ではない。中國側は引き続き直接の関係國と交渉・協議を通じて南中國海の関連爭議の平和的解決に取り組み、ASEAN加盟國と地域の平和と安定を共に守っていくと表明した。
陸報道官は次のように述べた。今年はASEAN設立50周年を迎える。中國側はこれまでずっとASEANの地域事務における重要な役割を極めて重視しており、中國側はフィリピン側と意思疎通や対話を強化し、フィリピン側がASEANの輪番議長國の関連業務を着実に行うことを支持し、ASEAN加盟國と共に発展・協力に焦點を當て、敏感な問題を適切に処理し、中國-ASEAN関係や東アジアの協力において絶えず新たな進展を得られるよう推進することを望んでいる。
(新華社より)
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