海外メディアによると、今年のリオ五輪で水泳のマイケル・フェルプス選手の身體に赤く丸い跡が付いていたことから、中國醫學療法の「吸い玉」が一時大注目された。吸い玉の跡を付けていた選手は他にも、ベラルーシの水泳選手、アメリカの體操チームを始め、かなりに上った。吸い玉は選手たちの疲労回復方法の1つとなっている。
シンガポール紙「聯合早報」のウェブサイトが10月8日に報じた記事によると、吸い玉は中國では一般的なもので、多くの家庭に吸い玉の器具がある。體の調子が悪いときには吸い玉を使って「病を取り除く」という。この「赤い丸印」が世界トップクラス選手の間で流行するのを見た中國の多くの人點がこれを中國醫學の勝利とみなし、中國醫學の世界進出に多くの人が喜んだ。
一年前、中國醫學者の屠ユウユウ氏が中國醫學の書籍に啓発され、マラリアに対する新たな治療法に関する発見をしたとしてノーベル賞を受賞したが、この時も多くの中國人を喜ばせた。化學合成の手段でアルテミシニンを抽出したことは、伝統的な中國醫學にある「煎じる」方法と無関係だ。しかしアルテミシニンの発見は、漢方薬から科學的研究ができることを意味しており、復興を望む中國醫學から見れば疑いなく良い啓示である。
中國醫學は復興しているように見える。あるデータによると、中國醫學や漢方薬は世界183の國地と地域に拡がる。鍼灸診療所は10萬件以上、鍼灸師は30萬人以上。登録されている中國醫は5萬人以上に上る。中國醫學は人類無形文化遺産の代表格に挙げられている。
とはいえ、中國醫學の現狀はまだまだともいえる。國際市場において中國の中醫診療所が佔める割合は非常に少ない。2015年、中國が輸出する漢方薬割合は、2001年の3.6%から2%に減少した。日本、韓國、インド、タイなどに比べるとはるかに少ない。
