國慶節(建國記念日)連休の訪れと共に、観光市場もピークを迎えています。中國観光研究院の予測では「今年の連休期間中、旅行會社の取り扱い顧客數は延べ5億8900萬人となり、前年同期を12%上回る」とされ、各旅行會社の実際の予約狀況からは、中國國內の観光客が海外を目的地に選ぶ割合が高くなっていることがわかります。行き先としては、従來同様タイ、韓國、日本を選ぶ観光客が優勢で、観光客全體の70%を佔めていますが、米國、ロシア、英國などを選択する人も増えてきており、40%から60%前後の伸び率を示しています。
國慶節連休に中國の人點が國內旅行ではなく海外旅行を選ぶ理由の一つに、國內旅行の費用が急騰する一方、海外旅行費用が安定していることが考えられます。
調查によりますと、円高が引き金となり、中國人観光客の「爆買い」に減速傾向が見られる代わりに、グルメ、溫泉、紅葉狩り、日本文化體験などの着地型観光をメインとする傾向が見られつつある他、フリーツアー客の人數がパックツアー客を上回るとの予測が出ています。
また現在、中國人がノービザやアライバルビザで訪問可能な國や地域も57に上ることから、モロッコ、チュニジア、トンガなど新しくノービザ入國が認められた國を旅行する中國人観光客も前年同期比で30%から600%増となっています。
なお、中國國內での旅行については、雲南、四川、海南、浙江、北京、福建、広西、陝西、湖南、広東が人気の目的地となっており、家族旅行が多く見受けられます。連休終了後まもなく迎える中國の敬老の日に當たる重陽節の影響で、60歳以上のシルバー観光客の人數も大幅増加が見込まれています。
(中國國際放送局)
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