韓國・國民の黨の鄭仁華議員は21日、「家族関係登録関連法」の修正案を可決するよう議會に申請したと発表した。新生児の氏名登録の際に、漢字とハングルの氏名を併記するというのが、その中心的な內容だ。
韓國の現行法によると、両親は子供に名前をつける際に、ハングルもしくは常用漢字を使用できる。しかし韓國の裁判所は先ほど、漢字とハングルの混用を禁じる判決を下した。そのため韓國各地の登録機関は現在、ハングルと漢字を混用した氏名の申請を受理していない。
韓國の語彙は、漢字由來と固有語があり、うち前者が7割以上を佔めている。韓國人は伝統的に漢字を姓としてきたが、韓國では一定期間に渡り漢字教育が行われなかったため、多くの保護者は漢字と固有語の區別がつかず、子供に固有語を使った名前を使用している。例えば韓國の有名人のチャン・ナラの場合、ナラは「國家」を意味する固有語だが、「チャン國家」と翻訳するとおかしいため、中國語では「張娜拉」と音訳されている。
韓國KBSテレビによると、韓國の小學校の教科書は60年代、ハングルと漢字を併記していたが、70年代(樸正熙時代)になると政府はハングルのみの使用を押し付けた。その後韓國の學術界と教育界では、「ハングルのみ」「ハングル・漢字併記」のどちらにすべきかをめぐり論爭が続いている。韓國の多くの保護者は現在、子供に漢字を教えている。中學生の子供を持つ保護者の柳姫さんは、インタビューで「漢字が理解できれば、子供の語句への理解力が高まり、文章全體の脈絡がつく」と話した。
韓國紙『東亜日報』によると、韓國言語文化正常化促進委員會は記者會見を開き、韓國の小中教科書にハングル・漢字併記にするよう求めた。出席した教育専門家は、ハングルのみを教えることで韓國人の言語能力が低下し、韓國の言語文化を衰退させていると述べた上で、韓國政府は「小學校教科書の漢字併記再開案」を制定すべきだと指摘した。韓國教育部の元高官である劉學英氏は「韓國の中學生のうち4割が漢字で正確に名前を書けず、9割が漢字で両親の名前を書けない。20−30年前であれば、大學生が漢字で論文を書くのは當たり前だった。國內の漢字教育再開の呼び聲の高まりを受け、韓國教育部は小學校教科書で漢字400−500字を使用する併記制度を制定したが、ハングルのみを主張する人から批判を受けた。政府は年末に最終決定を下す」と話した。
(チャイナネット)
関連記事:
