新華網北京7月1日(新華社記者/侯麗軍、崔文毅、臧暁程)フィリピンの新大統領、ロドリゴ・ドゥテルテ氏は6月30日、就任の宣誓を行い、フィリピンの第16代大統領になった。フィリピン新政府が発足した後、中國とフィリピン関係は健全な発展の軌道に戻ることができるのだろうか。多數の國際問題の専門家は30日、新華社記者の取材を受けた際に、フィリピン新政府が実際の行動で誠意を示す決意ができるかどうかがカギを握ると表明した。
近來、中國とフィリピン関係はポジティブなシグナルを発信している。ドゥテルテ新統領は選挙に勝利した後、フィリピンと中國の関係を改善し、発展することに盡力し、互恵協力を強化し、両國の人民に幸せをもたらすようにしたいと明確に述べた。
中國社會科學院のアジア太平洋・グローバル戦略研究院の許利平研究員は次のような見解を示した。ドゥテルテ新統領の関係方面の積極的な姿勢&&は、中國とフィリピンの関係が健全な発展の軌道に戻るために空間を提供し、中國とフィリピンの関係がアキノ三世政府時代の「氷點」の狀態から「氷解」段階へと進展する可能性があることを意味する。
中國現代國際関係研究院の南アジア東南アジア・オセアニア研究所の張學剛副所長は次のように認識している。大多數のフィリピンの民衆は中國とフィリピンの両國関係は安定化が可能になることを希望し、彼らは國內経済の発展、民生の改善、腐敗への懲罰、社會治安の強化などにより強い関心を示している。
張學剛副所長はフィリピン國內は現在、インフラ建設強化のニーズが高まっており、中國の「一帯一路」構想は中國とフィリピンの協力に新しい発展の機會をもたらし、將來的な雙方の協力は大きな潛在力を秘めていると指摘した。
許利平研究員は次のように述べた。近年は中國とフィリピン関係は「氷點」まで冷え込み、両國関係の発展を妨げているだけでなく、フィリピン自身の國益と民生の改善に損害を與えている。健全で理智的な二國間対話の協議のルートに戻ることは、フィリピンと人民の利益と合致すると述べた。
張學剛副所長は南中國海仲裁案はアキノ三世政府の失策であり、フィリピン新政府はこの重荷を完全に手放し、中國側と真摯かつ誠実に対話を展開し、南中國海問題を適切に処理できると語った。
黃桂芳前駐フィリピン中國大使も次のように表明した。最も重要なことはフィリピンの実際の行動を見ることだ。「フィリピン新政府が実際の行動によって中國とフィリピンの関係改善への誠意を示すことができるならば、雙方が共同で努力し、中國とフィリピン関係を健全な発展の軌道に戻すことができると確信できる。」
(新華社より)
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