新華網北京5月19日 (記者/王慧慧)近ごろ、南中國海問題が注目を集めている。第5回中國・歐州政黨ハイレベルフォーラムに出席した歐州側の代表は當地でインタビューに応じた際、南中國海問題における中國側の立場を支持・理解し、南中國海問題がフィリピンの一方的に提出した國際仲裁の方式で解決されるべきではないとの見方を示した。
第5回中國・歐州政黨ハイレベルフォーラムが17日に北京で開幕し、宋濤・中共中央対外連絡部長が開會式の式辭で南中國海問題における中國側の立場を詳しく述べた。宋部長は次のように述べた。中國は國際法に基づき各國の享有する航行の自由を揺るぎなく維持し、國際法に反して他國の主権を損なう『橫行の自由』に斷固として反対する。中國はASEAN各國と共に南中國海の平和、安定、安全を維持することを望んでいる。また、中國側は二國間合意と地域の共通認識に基づいて、當事國である雙方が友好的な協議と交渉を通して、領土・海洋紛爭を平和的に解決することを主張する。
ブルガリア國民議會副議長、ブルガリア社會黨副黨首のStoilov氏は「私は中國・フィリピン政府が二國間交渉を通じて共通の解決策を探し出し、國際法の原則に基づいて、紛爭の各當事者が交渉により問題を解決するのを支持します。強制仲裁は南中國海問題を解決する適切な方法ではありません。」と語っている。
フィリプ・チェコ共和國上院議長、チェコ-モラビア共産黨黨首は「二國間交渉では問題が未解決であるという前提のもとでようやく、雙方は國際司法裁判所に仲裁の請求を共同で提起できるのであって、一方的に國際訴訟を提起してはならない。しかも中國は早くも2006年に『國連海洋法條約』第298條に基づいて排除性聲明を行っていることから、國際訴訟の方式で南中國海問題を解決できる可能性は存在しない。」とみなしている。
ルーマニアのポンタ前首相は次のように語っている。友人や隣人間の問題は、友好的な対話方式で解決すべきだ。歐州諸國間で矛盾を解決する際にも國際法廷に訴えるのではなく、対話方式を用いている。南中國海域外の國は當事者が公正な対話の軌道に戻り、問題を適切に解決できるよう支援するべきだ。
歐州左翼黨副黨首のMola氏は次のように述べている。南中國海問題における中國の立場と政策は正しいと言える。中國は紛爭解決を関連の當事者に頼り、外部からの力で幹渉すべきではないと一貫して堅持しておる。南中國海問題の國際化は「深刻な誤り」だろう。多くの問題を國際化させたり、國際仲裁に訴えたりした後には良い結果は出ず、更には解決できないことさえある。南中國海問題は関連の各當事者によって解決すべきであり、國際仲裁に訴えるべきではない。
イギリス労働黨「影の內閣 (シャドー・キャビネット)」のウェスト(音訳)外相は、宋部長が開幕式で南中國海問題について主動的に觸れたことは、中國側の開放的な態度や問題から回避しない精神を明らかにしているとの見方を示した。イタリアの前首相で歐州進歩研究財団(EFPS)會長のダレマ (D ' Alema)氏は、中國政府が問題解決の最良な方法を見つけ出せるものと信じていると語っている。
多くの外國側代表は、次のような見方を示している。中國が南中國海で島礁建設を行い、適切な防禦施設を配置することを強く非難すべきではない。第二次世界大戦の終結以來、中國が一貫して南沙諸島の島礁に主権を擁することは、戦後に締結された一連の國際條約が認めている。同時に、米國が南中國海へ介入する問題に対して警戒すべきだ。
第5回中歐政黨ハイレベルフォーラムは中共中央対外連絡部により主催された。歐州の24ヵ國・30余りの政黨、地域政黨、歐州議會議員団の指導者や代表及び中國に駐在する歐州諸國の使節などから來た100名余りが開幕式に出席した。
(新華社より)
関連記事:
