【新華社タシュケント7月7日】上海協力機構(SCO)地域テロ対策機構執行委員會の張新楓主任は先日ウズベキスタンの首都タシュケントで新華社記者の取材に応じた際、SCOがテロ対策の互恵協力の展開を強化することは、地域の共同安全維持に役立つとの見解を示した。
張新楓主任は、SCOが2001年に設立して以來、相互信頼、互恵、平等、協議、多様な文明の尊重、共同発展を求めるという「上海精神」を堅持し、各當事者が安全、経済、人文などの分野で全方位的に実務的協力を展開してきたと語った。
張新楓主任は次のような見解を示した。SCO地域テロ対策機構執行委員會設立以來、各當事者の協力の成果は、主に次の3點で體現されている。まずは、「三つの勢力」を取り締まる十分な法律體系が確立されたこと。『テロリズム、分離主義、過激主義の取り締まりに関する上海條約』や『上海協力機構対テロリズム條約』などの文書は、SCOの「三つの勢力」についての認識や定義を提起し、協力の原則と內容を明確にした世界有數の専門的な対テロ條約にあたる。
次に、テロ対策業務における実務的協力を展開する數多くの行動メカニズムを確立したこと。特にサイバーテロ活動に対する取り締まり業務の中で、テロ対策機構はテロに関わるインターネット上の活動を取り締まる協力メカニズムを確立し、専門家共同作業チームを組織し、ネットワーク監視を強化し、テロ組織の情報に対し収集・共有を行い、各當事者がネット上の恐怖畫像やビデオ、音聲資料などを法に則って処理することに協調してゆく。
三つ目に、國際テロ対策協力を積極的に展開したこと。地域テロ対策機構はテロ対策の関連國及び各國際組織との協力関係構築を非常に重視している。5月下旬、執行委員會の代表団はアフガニスタンを訪問し、雙方が安全協力の次の段階での深化について共通認識に達し、また協力議定書を締結している。
張新楓主任は次のように語った。SCO加盟國元首理事會第15回會議がまもなくロシア・ウファ市で開催される。今回の會議はSCOの発展の推進にとって意義が重大だ。各國の元首が當組織の協力の大局を計畫し、今後の発展戦略を確定し、一連の重要な文書を採択する見通しで、それには「三つの勢力」を取り締まる今後3年間の協力要綱や過激主義の取り締まり、國境警備協力などの方面の重要な文書が含まれる。
張新楓主任はまた次のように語った。多くの案例分析やテロ組織活動の特徴の研究を通じて、國際社會がテロ活動情報に対し適時に共有することができず、協力地域の全面的なカバーが困難であることは、テロ活動を有効的に防止し制禦することができない重要な原因であるのが見て取れる。よって、安全機能を擔う世界的、地域的な國際組織の役割を十分に発揮することは、とりわけ切実且つ重要であると思われる。
張新楓主任は、SCOのテロ対策機構は安全への使命を擔う関連の國際組織との協力展開を重視しており、世界と地域の安全を共同で守るためにより大きな役割を発揮できるよう望んでいるとの見解を示した。
(新華網日本語)
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