【新華社北京8月8日】ここ數年、人工知能(AI)技術の醫療健康分野への融合が深まりつつある。AIの醫療分野への応用は最も活気に満ち溢れた米國を例にとれば、技術大手や資本大手がいずれもスマート醫療産業へ布石を打っており、セグメント化に焦點を當てたスタートアップ企業も熱い視線を向けている。経済參考報が伝えた。
IBM、グーグル、マイクロソフトなどの技術大手はここ數年、スマート醫療に布石を打っている。
IBMのAIプラットフォーム 「Watson」は、膨大なガン患者の記録を解析し、最適な治療法を提案。グーグルは糖尿病、神経疾患診療、醫療機器などの研究に関する開発を強化、傘下のディープマインドは英國の國民保健サービス(NHS)と新技術の連攜開発に取り組んでいる。マイクロソフトは個人向け健康管理プラットフォームを登場させ、アップル、フェイスブックなどは醫療健康部門の設立や醫療健康アプリの開発、スタートアップ企業の買収などを通じて、醫療健康業界に進出している。
技術大手のほか、スタートアップ企業も次點と現われ、醫療のセグメント化に焦點を當て進出している。2013年以降、米國では少なくともスタートアップ企業100社以上が一定の成果を上げており、そのうち、醫療映像と診斷が業績成長の最も速い分野となっている。醫薬品研究開発企業はAI技術によって醫薬品開発コストを削減する一方、スタートアップ企業の一部はAI技術を活用、心血管疾患や糖尿病などに向けた攜帯アプリやウエアラブルデバイスを開発している。
統計では、世界AI分野のベンチャーキャピタルは2012年の5億8900萬ドル(1ドル=約111円)から2016年の50億ドル以上に達している。2025年までに、AI応用の市場規模は1270億ドルに達し、特に醫療分野への活用は全體の5分の1を佔める見通しだ。
中國スマート醫療の発展は立ち遅れているが、現在は活発化している。統計では、2017年の中國スマート醫療市場規模は130億元(1元=約16円)を超え、2018年には200億元に達するとみられる。
現在、中國のスマート醫療企業の応用は次の3つの分野に集中している。
一、音聲や対話モデルによるAI補助システム。騰訊(テンセント)は2018年6月21日、傘下初のスマート醫療製品「騰訊覓影」補助プラットフォームを開放し、補助コンピュータは醫師が700種以上の疾患診斷を予測するのに役立っている。
二、コンピュータ視覚技術による醫療映像の分析とスマート診斷。中山大學中山眼科センターは糖尿病・眼疾患快速診斷システムを開発し、映像資料の快速分析を通じて、診斷報告を提供している。
三、膨大な醫學文獻と臨床試験情報による醫薬品の研究開発。中國の製薬企業は相次いでAI分野に進出しており、醫學文獻や臨床試験情報のマスデータから有効な情報を検索し、バイオ學知識を獲得、バイオケミカル予測を行う。これにより、醫薬品の研究開発に必要な時間とコストをともに50%削減することが可能となる。
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