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浮稲の特殊な成長メカニズム発見
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-07-17 10:52:34 | 新華社 | 編集: 張一

  【新華社東京7月17日】中國南部や東南アジアなどで栽培される浮稲(うきいね)というイネの品種群は、毎年雨季になり水田の水位が上がると、莖や葉の先端が急速に水面に伸びて、水沒を回避する。ある國際研究チームが先日、米科學誌「サイエンス」オンライン版にレポートを発表し、浮稲の特殊な成長メカニズムを解明したと公表した。

  植物の生存は水と不可分だが、大洪水が起きると多くの植物が水沒して死んでしまう。ところが浮稲は、「水が來たら育つ」という特殊な水害適応力を持っている。雨季と洪水の際には急速に數メートルも伸長し、莖や葉の先端部を水面に出す。このユニークな特性が、科學者の興味を引いた。

  日本の名古屋大學や理化學研究所などの機関が參加したこの研究で、ある特殊な遺伝子、半矮性遺伝子(はんわいせいいでんし)SD1が、このプロセスで鍵となる働きをしていることが分かった。洪水で浮稲が水沒すると、この遺伝子の働きにより、浮稲は大量のSD1タンパク質を作り出す。この種のタンパク質には植物ホルモンのジベレリンを合成する機能があり、ジベレリンは植物の苗を伸長させる。

  普通の水稲もこの種のタンパク質を持っているが、浮稲のSD1タンパク質がジベレリンを合成する機能ははるかに活発で、より強力に苗の成長を促すことができる。

  數千年の歴史の中で、浮稲はこのような獨特の能力を進化させ、雨と洪水の多い環境に適応してきた。近年、世界各地で異常気象が頻発していることから、研究チームでは、この研究成果は科學界でより収穫量の多い浮稲を研究開発する助けとなるのに加え、異なる環境に適応する水稲育種技術の研究開発にも応用できると考えている。(記者/華義)

 

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浮稲の特殊な成長メカニズム発見

新華網日本語 2018-07-17 10:52:34

  【新華社東京7月17日】中國南部や東南アジアなどで栽培される浮稲(うきいね)というイネの品種群は、毎年雨季になり水田の水位が上がると、莖や葉の先端が急速に水面に伸びて、水沒を回避する。ある國際研究チームが先日、米科學誌「サイエンス」オンライン版にレポートを発表し、浮稲の特殊な成長メカニズムを解明したと公表した。

  植物の生存は水と不可分だが、大洪水が起きると多くの植物が水沒して死んでしまう。ところが浮稲は、「水が來たら育つ」という特殊な水害適応力を持っている。雨季と洪水の際には急速に數メートルも伸長し、莖や葉の先端部を水面に出す。このユニークな特性が、科學者の興味を引いた。

  日本の名古屋大學や理化學研究所などの機関が參加したこの研究で、ある特殊な遺伝子、半矮性遺伝子(はんわいせいいでんし)SD1が、このプロセスで鍵となる働きをしていることが分かった。洪水で浮稲が水沒すると、この遺伝子の働きにより、浮稲は大量のSD1タンパク質を作り出す。この種のタンパク質には植物ホルモンのジベレリンを合成する機能があり、ジベレリンは植物の苗を伸長させる。

  普通の水稲もこの種のタンパク質を持っているが、浮稲のSD1タンパク質がジベレリンを合成する機能ははるかに活発で、より強力に苗の成長を促すことができる。

  數千年の歴史の中で、浮稲はこのような獨特の能力を進化させ、雨と洪水の多い環境に適応してきた。近年、世界各地で異常気象が頻発していることから、研究チームでは、この研究成果は科學界でより収穫量の多い浮稲を研究開発する助けとなるのに加え、異なる環境に適応する水稲育種技術の研究開発にも応用できると考えている。(記者/華義)

 

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