【新華社北京6月12日】上海協力機構(SCO)加盟國元首理事會第18回會議(青島サミット)のメイン會場となった青島國際會議センターは、中國山東省青島市の中心部、オリンピック・セーリング・センターの中心エリアに位置する。中國建築集団有限公司が施工を請け負ったこの建物は、延べ床面積は5萬4千平方メートル、地上主體建築物は約1萬1千トンの鉄骨構造。同集団はわずか6カ月の工期で完成させた。
海辺から100メートル足らずの現場で、海風の影響をいかに克服し、巨大な屋根の銅板を設置するか。誤差を減らすためには機械は使えず、すべてを手作業で行わなければならなかった。プロジェクトマネージャーは零下10度の海風の中、確認、測定、比較を繰り返すことで寸分たがわぬ施工を進め、ついに気勢雄大な外観を作り上げた。
2年の予定工期に対し実際にかかった工期は6カ月未満。どのように実現したのか。そこには同集団の匠の精神がみてとれる。
眠気を振り払うために6カ月間で10本の風油精(中國の漢方薬)を使い切ったプロジェクトチーフエンジニアの鬱勇さんは、今でも「風油精」の名を聞いただけで反射的に涙が出てしまうという。
1日に300本、1カ月に約1萬本の電話のやり取りをしたという安全監督の王長存さん。
現場見回りで転倒し肋骨にひびが入りながらも、毎朝痛み止めを2錠飲み作業を続けたインテリアデザイナーの於躍さん。
突貫工事のためにショベルカーからブルドーザー、フォークリフト、切斷機、高所作業クレーンに至る建機の操作を習得したエンジニアリング部マネージャーで1990年代生まれの苗銘揚さん。
毎日1萬3千個以上の鉄骨構造のボルトを検查し、30日間で40萬個のボルトを締めた品質監督の朱少強さん。
メイン會場となった青島國際會議センターはサミット後民営化され、市民センターや文化スポーツセンター、會議センター、市民プラザとして活用され、多元化された臨海観光の新たなスポット、新たなランドマークとなるという。
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