【新華社東京1月19日】「2017年の中國の大學志願者數は940萬人。合格率が約75%なので少なくとも235萬人が進學できないということになる」と中國教育オンラインの柴竜記者は語る。 中國では、2008年に大學志願者數がピークの1050萬人(合格率は57%)に達し、その後は減り続け、大學合格率は上昇した。それでも毎年數百萬人が浪人または大學進學を斷念せざるを得ない狀況が続く。
この數百萬人の思いにどう応えるか。私立大學で4割の定員割れを起こす日本が受け皿となる可能性も大きい。実際、中國から海外へ留學する人の數は年點増えつづけ、2013年の41萬3900人から14年(45萬9800人)、15年(52萬3700人)と経て16年には54萬4500人まで増加した。國內で大學に進學できない人の數を見ると、留學組は今後も増え続けるだろう。
ただ、日本の大學に中國人が殺到することは考えにくい。中學高校で英語教育を受けた彼らは、米國や歐州の大學へ行くことを選ぶからだ。歐米では留學生に対し、様點な奨學金生制度が用意されており、関連情報も多い。また留學をサポートするビジネスも充実している。留學生受け入れの面で日本が歐米に追いつくにはかなりの努力が必要だ。
中國の、ある地方政府の教育擔當者は「専門技術やマンガ・アニメなどの教育でもっと日本の力を借りたい」と語る。日本の専修學校の専攻科目は技能や介護士、美容など多分野にわたり、長い歴史を持ち、近代日本の工業や社會、ファッションを支えてきた。ただ、日本の大學定員割れと同様、少子高齢化のなかで學生集めに苦労するケースも多い。
中國の學生を日本に送り、技能を習得させることは難しいが、日本の専修學校が中國側と協力し、中國で教育を行うことはできる。技能教育であれば、哲學や物理のように言葉を十分習得しておく必要はない。中國では、若者の技能向上、雇用促進などの目的で、多くの地方政府が職業教育に政策上の優遇措置をとる。日本の専修學校が中國と協力を行う場合、資金などの問題は中國側が率先して解決するだろう。
また、日本のマンガ・アニメに魅力を感じる中國の學生は多く、それらを學びたい人も少なくない。関連する音楽や動畫製作などに興味を持つ人もいる。アニメーションに関しては、中日間で企業間の協力はあっても教育面での協力はほとんど前例がない。 専門技術やアニメでの中日間の教育交流は大きな可能性を秘める。(陳言)
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