【新華社海口１月１５日】セーシェル共和國の學生たちが見守る中、一人の中國人男性が右手に彫刻刀を握り、左手に作りかけの椰子の彫刻を持って、周囲の學生たちに彫刻の技術を説明しながら、ゆっくりと彫刻品を掘り進めている。
実演をしているのは呉名駒さんで、海南の椰子彫刻技術の継承者である。今回、呉さんはセーシェル共和國の首都ヴィクトリア市の招待を受け、椰子彫刻展で海南の椰子彫刻文化を実演した。呉さんは現地の椰子彫刻愛好者たちに彫刻刀の使い方や技法を教えるだけでなく、蕓術品の鑑賞をガイドし、椰子彫刻の観光工蕓品の開発、デザイン、製作などについても説明した。
「一帯一路（シルクロード経済ベルトと２１世紀海上シルクロード）」により、呉名駒さんのような中國の民間蕓術家の多くが近年、自己の技術で海外に進出し、中國の伝統文化を紹介している。椰子の彫刻、リー族の織物から東坡笠の製作まで、中國の多くの無形文化遺産の継承者が國際舞&に登場し、中國各地の特色ある伝統文化を紹介している。彼らは出國するたびに、中國文化の気質を最も代表できる作品を海外の蕓術愛好家たちに披露している。
古代の陸上シルクロードと海上シルクロードではいずれも、香料貿易が重要とされた。人點の各種香料に対する愛着は時間の流れに取り殘されたわけではない。現在でも、中國の沈香は「一帯一路」によって、モンゴル、日本、東南アジアなどの地域までその「香さ」が伝えられ、各國の人文交流を深める使命を果たし続けている。
中國海南省沈香協會の魏希望秘書長は、２０１４年に東京で香文化交流會に參加した際、沈香愛好者の多くがわざわざ奈良県や北海道などから沈香展の見學にやって來たと話した。また、２０１７年にモンゴルで文化交流會を開催した際にも、現地のお年寄りから子供まで多くの人が先を爭うように中國の沈香や沈香文化を學び、體験していたという。「現地のレスリング選手は、海南産のシャムジンコウの香りを嗅ぐと、レスリングの試合をした時のような痛快さを味わえると言っていました」。
海南省の多くの蕓術団體も、民間蕓術家と何度も協力して、「一帯一路」沿線國家を訪問し交流・実演を行っている。
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