新華網北京9月27日 中國の文化・クリエーティブ産業の伸び率は同期の國內総生産(GDP)を上回っており、経済成長の新たな分野を生み出しただけでなく、既存産業のモデル転換、産業構造の見直しの促進、ハイテクや新技術の実用化などで重要な役割を果たしており、持続可能な発展と都市再生の新たなエンジンとなっている。
「今、世界経済に対する創造産業(クリエーティブ産業)の寄與率は6%を超えており、毎年4兆ドル前後の収益をもたらしている」。國連教育科學文化機関(ユネスコ)執行委員會のミヒャエル・ヴォルプス會長は先ごろ開催された國家文化産業イノベーション実験エリア発展フォーラムで、文化・クリエーティブ産業は貧困対策の重要な手段で、収益や雇用の創出、輸出を増やす面で重要な役割を果たし、発展途上國にとってその役割はなおさら大きい、と語った。
統計によれば、今年上半期、中國の文化関連10業界の売り上げはいずれも増加している。そのうち2ケタ以上の伸びがあったのは6業界で、「インターネット+」を主な形とした文化情報伝達サービス業の伸び率が首位を佔め、前年同期比32・7%の3397億元(1元=約17円)だった。
昨年北京市の文化・クリエーティブ産業の生産額は3570億5000萬元で、同市の域內総生産(GRP)の14・3%に達し、最高記録を更新した。北京市國有文化資産監督管理弁公室の趙磊・主任は、経済成長をけん引する文化・クリエーティブ産業の役割は高まり続けていると語った。
上半期、北京で文化・クリエーティブ産業に従事する一定規模以上〈主要業務の年間売り上げが2000萬元以上〉の法人事業所の収益は前年同期比8・6%増の6902億7000萬元で、固定資産投資額は同36・42%増の141億6000萬元だった。
専門家は、中國の文化・クリエーティブ産業は新たな経済成長分野を生み出しただけでなく、既存産業のモデル転換、産業構造の見直し促進、ハイテクや新技術の実用化などで重要な役割を果たしているとみている。
既存文化産業の技術革新とネット時代における新興文化産業のイノベーションの発展も、中國文化産業発展の二つの重要なポイントとなっている。全國人民代表大會教育科學文化衛生委員會主任委員、清華大學文化創意発展研究院院長の柳斌傑氏は次のように説明した。中國の文化産業は、新技術に支えられ、幅広い社會資本が參入するという傾向が際立っている。「インターネット+」時代の文化産業は技術的要素が高ければ高いほど収益も大きい。また、社會資本の參入は新興文化産業の&頭を促すため、文化と資本市場の橋渡しがますます重要視されている。
インターネット技術や體験型経済の発展に伴い、市場と利用者の関係は大きく変わり、文化・クリエーティブ産業には文化と科學技術、産業と都市の融合による発展という傾向が現れている。また、産業の新たな業態、伝達の新たなルートも次點と現れており、北京、上海、浙江などでは「文化・クリエーティブの産業化、産業の文化・クリエーティブ化」という融合による発展傾向が目立ち、文化・クリエーティブ産業が「ハイレベルな、えりすぐりの、最先端の」ものに発展するよう推進している。
ミヒャエル・ヴォルプス氏は次のようにみている。デジタル革命は新たな市場集中の形をもたらし、新たな參入者と新たなビジネス理論を生んだ。また、コンテンツの発展を促し、保護するため、ビジネスと貿易が新たなオンライン業務の開設を急ぐことが求められている。
中國文化産業投資基金管理有限公司の高級副総裁〈シニア・バイス・プレジデント〉の陳衢清氏は「デジタルペイメントなどの文化+新たなモデル」、「バーチャルリアリティーに代表される文化+新たなテクノロジー」、「人點が精神的に求めるものや生活の質と密接に結び付く文化+新たな消費」、「文化+蕓術」が文化・クリエーティブ産業の重要な発展方向になると指摘している。
完美世界股フン(にんべん+分)有限公司の伊迪・副総裁〈副社長〉は次のように語った。われわれはモバイルインターネットからスマートインターネットに移行する新たなネット時代を迎えつつある。そのため、一方ではデジタル化のイノベーションを重要視し、科學技術の力を駆使して文化の新しい原動力を引き出し、他方では業界をまたいだ融合を行い、娯楽全般、全産業チェーン、複數分野の文化企業ブランドを育て、中國ブランドの海外進出を支援し、世界の文化構造に影響力を與える必要がある。
(新華社より)
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