
「博物館での寫真撮影の是非」については、これまでずっと議論の的となってきた。博物館は、文化財を保護する場所であると同時に、見學者の體験についても配慮しなければならない。北京故宮博物院の単霽翔院長は、「北京故宮では、文化財を損ねないという條件のもとで、より多くの文化財情報を持ち帰ることができるよう、見學者の寫真撮影を奨勵する。だが、館內でのフラッシュ撮影および三腳・セルフタイマーを使った撮影は禁止」と述べた。中國新聞網が報じた。
中國東北地區からやって來た観光客の王さんは、家族とともに故宮を訪れた。彼は、「家族全員、初めて故宮を訪れた。せっかく來たのだからぜひ記念寫真を撮影したい」と話した。
北京の學校に通っている張さんにとって、故宮はもう初めてではない。彼女はわざわざ快晴の日を選び、故宮を「撮影」する目的で、ボーイフレンドとやって來た。「たくさんの撮影スポットを探した。『一人で観た故宮』という感覚を表現したかったから」と張さん。
単院長は、故宮での寫真撮影について、「北京の故宮博物館では、一般的に、撮影時には、フラッシュと三腳の2つの道具は使用できない」と指摘した。
フラッシュの使用が禁止されているのは、「文化財にダメージを與えるため」だ。もしフラッシュを使えば、他の見學者が文化財の秘蔵品を鑑賞する邪魔になる。また、三腳の使用が禁止されているのは、「空間を佔拠する」のと「商業用の使途が疑われる」ことによる。
単院長によると、フラッシュと三腳の使用を除けば、北京故宮での寫真撮影は、一般的に認められているという。「博物館側も、文化財を損ねないという條件のもとで、見學者の寫真撮影を奨勵している。それにより、見學者ができる限り多くの文化財情報を持ち帰り、家族に紹介し、さらにはSNSで拡散することができる。このようは方法も、我點にとっては普及ルートの一つである」とコメントした。
(人民網日本語版)
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