北京市農林科學院野菜センター事務所內で「スイカ大王」と呼ばれる許勇さんがデスクワークに取り組んでいた。彼のそばには常にスイカの裝飾品や置物、トロフィーなどがある。許さんの丸點とした大きな頭さえ、同僚から「スイカ頭」とからかわれるほどだ。冗談ではあるが、決して噓ではない。この頭の中には、スイカに関する秘密が詰まっている。特に驚くべきことはその中には世界初のスイカゲノムマップが詰まっているのだ。北京日報が伝えた。
許さんは2008年「國際スイカゲノム計畫」をリードした。北京市農林科學院野菜センターや米コーネル大學など國內外の16の科學研究機構がチームとしてを発足し、約46Gのスイカ全ゲノム配列のデータを手にし、スイカの生命活動のメカニズムを解明した。
スイカの研究を始めてから20年以上にわたり、許さんが開発した早熟・高品質で病気に強く、生産量が豊富なスイカの品種が全國各地に普及した。うち「京欣」は華北・華東などの早熟スイカの中心産地で6割のシェアを佔めており、スイカ農家に69億4000萬元(1元は約15.59円)の増収をもたらしている。
(人民網日本語版)
推薦記事:
