新華網ワシントン7月14日 (記者/周而捷 石英珊)フィリピンの南中國海仲裁案を審理する仲裁裁判所がいわゆる最終裁決を公表した後、崔天凱在米國中國大使は12日、ワシントンで次のように表明した。交渉と協議は依然として係爭のある國が紛爭を解決する唯一の実行可能な道であり、中國の外交的努力が一枚の紙くずによって阻害され、空母に威嚇されることもない。
崔天凱大使は同日、米シンクタンクの戦略・國際問題研究センターで講演した際に、次のように述べた。南中國海仲裁案は仲裁手続きが亂用される扉を開いた。この茶番劇は軍事的脅威であると同時に、十分に「強権、即ち公理」となっている。仲裁の越権に対する無知は専門性の水準低下であり、 惡いと分かっていながらわざとするならば、道徳的な操守に問題がある。
崔天凱大使はまた、次のように説明した。中國が仲裁案を斷じて拒否するのは、自國の利益を擁護し、國際的な公正と國際法の基本原則を堅持するために責任を履行することにもなる。今日は中國を標的とする行為で、明日は國際社會の他のメンバーを標的とする可能性もあり、中國は必ず立ち上がり、反対しなければならない。中國の意志はいかなる重圧に屈することもなく、一言二言の好評を得るために、核心的利益を取引にすることもない。
中米関係について、崔天凱大使は次のように表明した。南中國海の領土紛爭は、中米間の問題ではなく、南中國海は戦略的に競い合う地としてみなされるべきではない。冷戦構想は現代の世界的な課題を解決できず、今日の世界はかつてのどの時代よりも各國がパートナーシップを確立し、協力とウィンウィンを核心とした新しい國際関係を形成することが求められる。
崔天凱大使は米國が世界をどのように見るのか、中國をどのように見るのか、中米関係をどのように見るのか、時代のニーズに適合した選択ができるかどうかを中國は目をこすって待つと述べた。

