米CNNは19日、米軍が月曜日、中國の軍機が南中國海の係爭中の島礁に着陸したことについて抗議したと報じた。米國防総省のデービス報道官は、「中國軍機が日曜日、永暑礁に着陸したことに注意している。中國側の説明によると、これは病気になった3人の労働者を引き揚げさせる人道主義的行為だったという。中國が民間航空機ではなく、軍用機を使った理由は現時點では不明だ。我點は中國に対して、南沙諸島の前線への軍機の配備と使用を実施せず、計畫もしないという約束を守るよう促す」と述べた。
中國國防部新聞局は19日午後、「全身全霊をかけて國民に奉仕する、これは中國人民解放軍の根本的な目的だ。危機に當たり全力で國民を救助する、これはわが軍の優良な伝統と一貫した手法だ。これとは対照的なのは米國で、人命が危ぶまれる時に、軍機であるか民間機であるか疑問を抱いている」「米國人が米國の領土で急に病気になった場合、米軍は手をこまねいて傍観するのだろうか?」「中國が南沙諸島および付近の海域に対して、異論の餘地なき主権を有することを強調しなければならない。関連島礁の建設と防衛設備の配備は、中國の主権範囲內のことであり、米國にいちゃもんをつけられる筋合いはない」と回答した。
中國軍事科學院中米防務関係研究センター副センター長の趙小卓氏は19日、環球時報の記者に対して、「中國は島礁の建設は國際社會に公共安全商品を提供するためで、主に民間向けであることを明言している。しかし中國は南中國海の前線にいかなる軍事設備も配備しない、あるいは軍機をまったく離着陸させないとは言っていない。米國防総省には、永暑礁で軍機を使用しないと中國に約束させる権利はない」と述べた。
軍事専門家の張軍社氏は19日、「海上で危険が生じ救助が必要になった場合、軍機にせよ民間機にせよ、軍艦にせよ民間船にせよ、近い者が救助を行うという義務がある。中國海軍の哨戒機は當時、永暑礁付近を巡航していた。近くから支援を行うことで、労働者の人命救助の時間を稼ぐことができ、國際的な慣例と國際通行方法に合致する。マレーシア航空MH370便の救助も良い例だ。中國海軍のミサイル駆逐艦は當時、南沙諸島の海域で巡航任務を遂行していたため、中國が最も早く南中國海の南部の救助のため派遣した船となった。また米國や他國も軍艦と軍機を搜索と救助に派遣していた。米國は當時、中國はなぜ民間船ではなく軍艦を南中國海の搜索と救助に派遣したのかと聞かなかったが、今になりなぜ中國を批判しようとするのか?」と指摘した。
(チャイナネット)
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