
現在、多くの中國人がインターネットを通して海外から、ぜいたく品や化粧品以外に、中國産の生薬を使って製造した「漢方製剤」をも「爆買い」している。業界筋は、「中國伝統文化の寶でもある中國醫薬の材料の品質基準體系を整備し、品質を向上させることは急務」と指摘している。新華社が報じた。
専門家「爆買いしているのは中國産の材料を使って製造した『漢方製剤』」
ある資料によると、「漢方薬」が、中國國內の中國醫薬のシェアの多くを佔めている。また、中國以外の世界の中國醫薬市場では、日本製がシェアの80%を佔め、中國製はわずか5%にとどまっている。重慶の第三軍醫大學新橋病院中國醫薬の専門家 趙朝廷氏は、「中國人観光客が爆買いしている『漢方製剤』は、実際には、外資係企業が中國から基準を満たす中國醫薬の材料を輸入し、加工した後に生産したもので、外國語のパッケージに入れれば『漢方薬』になっている」と指摘する。このような現象について、専門家は、中國の中國醫薬の品質に問題があるほか、特許の取得や技術研究開発の面で遅れていることを反映しているとの見方を示す。
業界筋「『漢方薬』の最大の強みは品質の高さ」
華森制薬集団の游洪濤 董事長は、「本來、中國醫薬は野生のものを原料にするが、今は大規模に栽培され、どのような薬剤なら基準を満たすのか、今でも明確な基準がない。そのため、中國醫薬の材料の栽培に農薬や肥料が亂用され、重金屬が基準値を超えるという問題も日に日に大きくなっている」と指摘する。
そして、「『漢方薬』の最大の強みは、品質の基準の高さ。中國の中國醫薬製剤は輸出時に、歐米諸國に『基準を満たさない』とされてしまうことが多い。昨年以降、國外で基準を超える重金屬が検出された中國醫薬製剤は多くの種類に上る」と明かした。
その他、中國の中國醫薬企業は、特許の面でも遅れをとっている。製薬會社 重慶太極実業集団の白禮西 董事局主席は、「抗マラリア薬であるアーテミシニンを発見した屠呦呦(トゥ ヨウヨウ)氏はノーベル賞を受賞した。しかし、アーテミシニンのコア技術の特許はスイスの企業が早くに取得した」と指摘する。
中國のほとんどの中國醫薬は特許申請をしていない。例えば、米國は、中國醫薬の材料となる薄荷(ハッカ)の特許を複數取得し、ガム市場で多額の利益を出している。また、伝統的な中國醫薬製剤 牛黃清心丸は、韓國が特許を申請し、今では「牛黃清心液」という名前になっているという。
(人民網日本語版)
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