【新華社北京10月28日】外交部の張業遂副部長は27日、ボーカス駐中國米大使を呼び出し、米國の軍艦が中國・南沙諸島の関連島礁の近い海域に進入したことについて、米國側に厳正な申し入れと強烈な抗議を行った。
張業遂副部長は次のように述べた。米國側が中國側の最近の數度にわたる厳正な申し入れや再三の制止を顧みず、イージス駆逐艦「ラッセン」を中國の南沙諸島の関連島礁の近い海域に違法に侵入させたことは、中國の主権と安全を脅かし、島勤務者や設備の安全に危害を及ぼしており、中國側に対するひどい挑戦だ。中國側は米國側による上述の行為に強い不満を示し、斷固として反対する。
張業遂副部長は次のように表明した。中國は南沙諸島とその付近の海域に爭う餘地のない主権を擁している。中國は一貫して各國が國際法に基づき南中國海において航行及び飛行の自由を享受することを尊重し、且つ擁護してきた。しかしこれを名乗って中國の主権と安全を害するいかなる國家に対しても斷固として反対する。南中國海地域は、これまで航行と飛行の自由を妨げるいかなる狀況も起こったことがなく、今後南中國海の航行や飛行の自由に問題が生じることもない。米國側が航行と飛行の自由の擁護を名乗って、実際に武力をひけらかすことは、海・空での不慮の事故を極めて容易に引き起こし、各國が法に基づいて享受する航行と飛行の権利を脅かすだけでなく、南中國海の平和と安定をも害する極めて無責任な行動だといえる。
張業遂副部長は更に、中國政府は自國の領土主権や合法的かつ正當な海洋権益を斷固として擁護する。いかなる國の故意的な挑発に対し、中國側はあらゆる必要な措置を講じて斷固として対処すると表明している。
(新華網日本語)
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