マンガは日本文化の中で重要な役割を演じている。龍池小學校跡地に建設された京都國際マンガミュージアムは2006年のオープン以來、國內外の多くの漫畫ファンを集めている。
館內に足を踏み入れると、まず驚かされるのは「マンガの壁」だ。職員によると、館內には約5萬冊のマンガが保存されており、1970年から現在まで発行された単行本が全長約200メートルの本棚に整然と並べられている。観光客はマンガの壁の書籍を自由に立ち読みし、マンガの世界を歩くことができる。本棚の前には巡禮に來たファンが立ち、愛するマンガのストーリーに浸る。ミュージアムの外には人工芝が敷き詰められ、天気が良ければそこで漫畫を読むことができる。ひなたぼっこしながらマンガを読む、これはファンにとって最も快適な時間だ。京都在住の田中さんは、環球時報の記者に対して、「毎月何日か必ずマンガを読みに來る。館內の雰囲気を感じ、芝生でマンガを読み、心を落ち着ける」と話した。
ここの「こども図書館」は、保護者や子供たちから好評を博している。平日仕事で忙しい保護者は、ここで子供のためにマンガや絵本を読んでやる。
名古屋出身の東さんは、「ここには驚異的な量のマンガが保存されているほか、マンガの専門知識を學ぶことができる。ワークショップでマンガ作畫を體験してきたばかりだ」と話した。
京都國際マンガミュージアムはマンガの蔵書を提供する博物館というよりは、日本のマンガの特徴、マンガ文化を継承する媒體を展示している。館內に設置されているマンガ文化のパネルは、マンガの起源、印刷、発行などの豆知識を紹介している。マンガは日本の老若男女から愛されており、多様性が最も目立った特長となっている。マンガ誌によって異なる読者を持つほか、同じ少女マンガでも10歳未満、10−15歳、15−20歳などに詳細に分類されている。
マンガ家の収入に興味があるならば、ここで答えを見つけることができる。展示パネルによると、週刊誌で連載中の新人ならば、1ページ1萬2000円の収入になる。毎週18ページで月4號と計算すると、稅引き後の収入は約77萬円になる。3人のアシスタントを雇い、作畫用の部屋を借りる経費を除くと、マンガ家の手取りは約12萬円となる。物価の高い日本では、低所得層だ。しかしながら日本では毎日多くの新人が夢を抱き、マンガの事業に身を投じている。
日本のマンガは近年、世界で多くのファンを獲得している。館內には日本のマンガのほかに、中國語、英語、フランス語、ドイツ語など、海外の文化を反映する約1400冊のオリジナル作品が、「マンガ萬博」に置かれている。
(チャイナネット)
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