【新華社北京7月13日】米國は11日、新たに2千億ドル相當の中國製品への追加関稅リストを公表した。先に340億ドル(1ドル=約112円)相當の中國製品に追加関稅を発動してからまだ1週間も経っていない。このように関稅リストを加速度的に拡大させる米國のやり方に、中國は厳正に抗議する。強圧的かつ即決的な手段で相手に服従を迫るという米國のやり方は空振りに終わるだろう。中國はあくまで理性的に冷靜に対応していく。
米國はこれまでも世界の覇者という態度で全ての事に臨んできたが、今回もまさに中國の反撃を理由に再び関稅リストを拡大させた。引き金を最初に引いたのは米國であり、中國は不本意ながらも応戦に迫られたこと、中國の反撃は國際道義的な「正當防衛」であり、貿易覇権主義に対する斷固たる反撃であることを見識のある人はみな理解している。中國はこれまで通り、今回も必要な反撃を行い、國家の核心的利益と人民の根本利益を守る。
米國のこのような物事を加速度的に拡大させる行動の背景には、迅速な作戦で中國のさらなる譲歩を迫る考えがあることを排除しない。このような理性を失った行為は人點を驚愕させる。中國と米國という両大國の貿易摩擦は単なる算數の問題ではなく、數字遊びでもない。安易で亂暴な數字の引き上げは問題の解決にならないだけでなく、さらに多くの分野や集団に、より深遠な影響を與えることになる。
自國は國內法により一方的な行動を取り、他國が自身の権益を守ることを許さないという、盜人が他人を盜人呼ばわりするような論理は、そもそも道義を失しており、自身を損なうばかりか世界をも巻き添えにする。貿易戦爭の被害は既に現れ始め、米國の政府や企業もそれを実感している。340億ドル相當の中國製品へ追加関稅が発動された6日、米國は「関稅適用除外」政策を打ち出し、貿易戦爭で傷つくかもしれない米國企業に便宜を図った。短期的には企業を助けることになるかもしれないが、失った市場を取り戻すことはできない。この道理は政府よりも企業のほうがはっきり理解している。米大手電気自動車(EV)メーカーのテスラは米政府が2千億ドル相當の中國製品への追加関稅リストを公表する前日、上海市の臨港地區に巨大工場を建設すると発表した。米シカゴのエマニュエル市長も11日、大型経済貿易代表団を率いて訪中し、中國と貿易投資協力を協議した。これらの事実は、米政府は海外からの輸入製品を阻止できるが、企業の海外進出を阻止することはできないこと証明している。
強圧的、即決的な手段で中國に服従を迫る企みは、「ザルで水を汲む」のと変わらない。それはかならず徒労に終わる。中國のことわざで「兵來將擋、水來土屯」(兵が攻めてくれば將が防ぎ、大水が出れば土でふさぐ)というように、中國は既に十分な対応準備を済ませており、斷固とした反撃措置をとり、量的または質的な手段を含むさまざまな措置をもって総合的に反撃する。中國は自由貿易と多國間貿易體制を引き続き支持し、各國と共に貿易覇権主義に斷固として反対していく。
時が変われば世の中も変わる。米國は時代遅れの思考で現在の世界と向き合うべきではない。想像や憶測、強圧的態度は問題解決の正しい選択肢ではない。中國は米國がこのような幻想を捨て去ることを忠告する。ひたすら謂れもなく他人を非難することより、自らの行いを反省するほうが良い。中國が開放拡大や改革の深化のために払った努力と収めた成果を直視し、理性的で実務的な態度で中米経済貿易問題の解決に臨んでもらいたい。
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