【新華社リヤド7月10日】サウジアラビアの現地の人點にとって、ネット通販というとまず思い出すのはJollyChicだ。これは中國の浙江執禦信息科技有限公司のクロスボーダーネット通販サイトで、サウジアラビアでは誰でも知っている。今、中東地域の「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構築では、従來型のインフラ整備とエネルギー協力以外に、中國の電子商取引(EC)企業と中東企業の協力による「インターネットシルクロード」も勢いよく勃興している。
中國のECが中東へ進出し、中國の品質が良く値段が安い商品が自宅まで屆けられ、現地の人點から大いに歓迎されている。
「JollyChicの商品は種類がそろっており、品質も良い。最も重要なことは配達が速いことだ」と、この通販サイトを數回利用したことのあるサウジアラビア企業勤務のリマさん(25)は話している。
執禦信息科技の現地拠點はサウジアラビアの首都リヤドの工業タウンの倉庫にあり、インドやエジプト、パキスタンなどの國から來た作業員が、選別、包裝、商品の積み込みなどの作業を整然と行っている。中國製の衣類、靴やバッグ、家電などの商品はここからサウジアラビアの各家庭に屆けられる。現地倉庫の稼働で、これまで平均10~15日かかっていた配送時間を最短2日にまで短縮した。
サウジアラビア以外に、同社はヨルダンやアラブ首長國連邦、バーレーンなど周辺のアラブ諸國にも事業を拡大させている。報道によると、2016年、JollyChicは中東地域で知名度が最も高く、総合ランキング第1位のモバイル端末通販サイトとなった。それだけではなく、中東では通販サイトのトップ10のうち、半數が中國企業だ。
中國のEC企業が中東市場へ進出したことで、現地で大量の雇用が創出された。執禦信息科技はサウジアラビアで現地従業員350人を雇用し、ヨルダンでは600人の現地従業員を雇用した。2017年末時點で、同社が中東地域で創出した直接的な雇用は1000人を超えている。推計では、中國のEC企業が中東地域で創出した直接的な雇用は5000人を超えるという。
このように多くの中國のEC企業の進出は、中東地域のECの発展も刺激した。2017年3月、米アマゾンが中東の大手通販サイトのSouqを買収した。また、世界最大のショッピングセンターであるドバイモールを保有するアラブ首長國連邦の政府係不動産開発會社が10億ドルを投資し、中東版「アリババ」を作り上げると発表した。
「今後、さらに多くの資金と起業家が中東のEC市場に投入・參入し展開する。中東の『インターネットシルクロード』は、繁栄の情景を呈するだろう」と、李海燕執禦信息科技CEOは中東地域での業界の発展に自信を見せている。
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