【新華社東京7月7日】7日の「七七事変」(盧溝橋事件)81周年を前に5日夜、中國と日本の有識者が東京で記念行事を開き、日本政府と各界に対して、かつての侵略の歴史を直視し、両國関係の改善と発展を積極的に推進するよう呼びかけた。
同記念行事は日本の民間団體「村山談話を継承し発展させる會」が主催し、両國の學者、反戦活動家、メディア関係者など約250人が參加した。同団體の藤田高景理事長は、81年前に中國の盧溝橋で勃発した「七七事変」は日本の全面的な中國侵略の発端であり、侵略戦爭は中國人民に悲慘な苦しみを與えたが、安倍政府は一貫して間違った歴史認識を堅持し、過去の歴史を粉飾し美化しようとしていると表明した。
日本の民間団體「731部隊・細菌戦資料センター」共同代表の王選氏は、2002年の731部隊細菌戦國家賠償請求訴訟の一審判決において、東京地方裁判所は日本政府の中國被害者への謝罪と賠償は認めなかったものの、初めて第2次世界大戦期に日本軍が中國で細菌兵器を使用した事実を認定したと指摘。関係資料や証拠が無いことを理由に731部隊の悪行を認めない日本政府の態度に失望と怒りを感じると表明した。王氏は日本政府に対して、侵略の歴史を直視し、一日も早く中國被害者に謝罪と賠償を行うよう呼びかけた。
山口大學名譽教授で明治大學特任教授の纐纈厚氏は、明治維新後の日本は歐米への劣等感から脫卻するために拡張と植民の侵略政策を展開するに至ったが、日本が侵略の事実を矮小化し歪曲することは將來に対する潛在的な危険となっていると指摘。多くの日本人は「七七事変」が象徴する中國侵略戦爭と背後の歴史的教訓を理解しておらず、討論する機會も非常に少ないが、この問題の研究は単なる歴史と記憶の回顧としてではなく、今の日本社會と政治狀況を再認識する重要な意義があると表明した。
藤田氏は、今に至って、日本人はかつての侵略の歴史を一層忘れてはならないし、歴史を鑑として未來を切り開き、積極的に中國などアジア各國との友好関係を構築すべきだと表明した。
纐纈氏は、歴史を認め直視することは、日中両國民が理解を深め、相互信頼を強めるための重要な前提であると強調。日本政府と各界が歴史を直視し、今年の日中平和友好條約締結40周年記念という重要な機會を逃さずに、積極的に両國関係を一層改善、発展させるべきだと表明した。
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