【新華社マニラ11月16日】中國の李克強國務院総理はマニラでの一連の東アジア協力サミット出席の後、現地時間15日からフィリピン公式訪問を開始した。同日午後、李総理はドゥテルテ大統領と大統領府で會談した。
李克強氏は習近平主席からのあいさつを伝えるとともに、次のように述べた。両國の交流は長い歴史があり、友好協力が常に主流である。現在、両國関係は困難を乗り越え、好転を実現した。実踐で証明されているように、善隣友好を堅持することは両國の根本的利益にかない、主流の民意の向かうところ、地域の大勢の赴くところであり、共同発展の礎石である。フィリピンと正しい方向をつかみ、友好を固め、協力を深め、失われた時間を取り戻し、両國関係を健全かつ着実に前進させることを願っている。
李克強総理は、前月に開催した中國共産黨第19回全國代表大會(第19回黨大會)が、習近平新時代の中國の特色ある社會主義の指導の下、中國が発展していく青寫真を描き、中國とフィリピンが相互に強みを補い、実務協力を開拓し、共同発展を実現するために広大な可能性を提供したと指摘した。中國とフィリピンは、各自の発展を互いのチャンスとみなさなければならず、中國側は「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想をフィリピン側の発展戦略と接続し、フィリピン側の大規模なインフラ建設のニーズにマッチさせ、中國の設備製造業とインフラ建設経験の強みを発揮して、インフラ建設の生産能力協力を展開し、さらに中・長期計畫を制定し、両國市場と國際社會に、中國とフィリピンの長期的で安定した協力による信頼をもたらしたいと願っている。また、貿易投資、情報技術、農業・漁業、貧困削減、バラック地區改造などの協力を促進する。さらに、戦略安全保障協力を強化し、伝統的・非伝統的安全保障への課題によりよく対応する。そして、中國とフィリピンの人文の親密さの強みを発揮し、文化、テクノロジー、衛生、青年などの面の協力を強化する。多國間・地域協力メカニズムにおいて密接なコミュニケーションと協力を実施し、両國と地域の発展を支援する。
李克強氏はフィリピンが今回の一連の東アジア協力サミットを成功させたことに祝意を表すとともに次のように強調した。中國は常に東南アジア諸國連合(ASEAN)を周辺外交の優先方向とし、地域の発展と協力に盡力している。フィリピンが今後、中國─ASEAN調整國となることから中國はフィリピンと共に努力し、中國─ASEAN関係の持続的発展を図り、地域の平和と安定に永続的原動力を注入することを願っている。
ドゥテルテ氏は李総理の今回の訪問について、中國政府首脳のフィリピン訪問は10年ぶりで、重要な意義があると強調し、次のように述べた。中國はフィリピンの良き友人であり、誠実な協力パートナーである。フィリピンのインフラ建設や安全保障に対する中國の支援に感謝する。中國企業の投資や事業を歓迎する。中國の発展の経験を學び、參考にしたい。交通施設、通信、農業など各分野の協力を強化し、両國関係を一層活力のあるもの、実りあるものにしたい。フィリピンは中國─ASEAN関係調整國の役割を果たし、ASEAN─中國関係の一層の発展を促進したい。
雙方は共に関心を寄せる國際・地域問題についても意見を交換した。
會談後、両氏はインフラ、生産能力、経済技術、金融、人文など10件余りの協力文書の調印に立ち會った。 會談に先立ち、ドゥテルテ氏は大統領府の広場で李克強氏の盛大な歓迎式を行った。
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