新華網北京7月17日(記者/唐璐)インドの軍隊が違法に國境線を越えてから約1カ月が過ぎた。中國側はインド側に対し、國境部隊を即刻無條件でインド境界內へ撤退させるように再三求めているものの、インド側はこれに応じていない。中國側はインドが頑迷になり、これ以上受け身の立場に陥らないよう忠告している。
中國・インドの両國軍は2013年と2014年にラダック付近で対峙していた事件があったが、外交手段によって最終的には解決していた。ただ、過去數年間に國境が畫定していない地域で両國軍の摩擦が発生した事態と根本的に異なるのは、今回はインド軍が雙方の定めた「シッキム地域の國境」を初めて越えた。
外交部の耿爽・報道官によると、シッキム國境は現時點で両國が畫定している唯一の國境だ。この地區の國境は1890年に中英間で結ばれた「中英會議蔵印條約」で正式に畫定し、両國政府がいずれもその有効性を認めている。このため、インドは違法に越境している軍隊を撤退させるべきであり、交渉の餘地はない。
周知の通り、1950年代、中國、インド、ミャンマーは「領土・主権の相互尊重、相互不可侵、相互內政不幹渉、平等互恵、平和共存」の平和五原則を共に提唱している。しかし、今回インドが違法に他國の境界內に侵入したことは、正に自己の提唱した國際関係の基本ルールを踏みにじる行為だ。
近年、インドでは強いナショナリズムの特徴を持つ民間組織が反中感情をあおっている。両國の國境情勢が緊張する中、「敵國商品のボイコット」を喚いた組織さえ現れている。今回の越境自體の発生については、インド政府の高官も非理性的な発言をしており、両國間の緊張を不必要に高めている。
中國には、「和を以て貴しとなす」という古い言葉がある。インドのジャイシャンカル外務次官はこのほど、シンガポールで談話を発表し、インドと中國が相互間の食い違いを爭いに発展させてはいけない、「我點はこれまでにもこのような問題を解決できた。今回も國境に関する意見の食い違いを解決できない理由はない」と述べた。中國我點ははこの積極的な態度に留意し、インド側が積極的な対応を取ることを希望している。
中國側は外交手段により平和的に問題を解決する意向で、辺境地帯の平和を重視している。しかし、一切の前提條件となるのは、インドの越境部隊が無條件で撤退することだ。インド側が國際法の基本原則を遵守し、頑迷にならないよう期待する。
(新華社より)
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