新華網北京1月5日(「新華視點」記者/楊依軍、王卓倫)時は2017年へと移った。世界的な範囲において、平和と発展は依然として時代の主旋律だといえる。刻點と変化する國際情勢に直面し、2017年の中國外交はどのような見どころに注目すべきか。
見どころ1:ホームグラウンド外交にはどのような重要な活動があるか
中國では2017年に「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」國際協力フォーラムと第9回BRICS首脳會議という二つの重要なホームグラウンド外交活動が予定されている。
初めて開催される「一帯一路」國際協力フォーラムに関する具體的な計畫はまだ発表されていないが、王毅外交部長は、これが2017年の中國のホームグラウンド外交における見せ場になるだろうとの見方を明確にしている。
また、9月にアモイで開催予定の第9回BRICS首脳會議も注目するに値する。BRICS諸國の世界経済の成長に対する貢獻度は過去10年間で50%に達した。外交學院の高飛教授は、中國が主催する今回の會合では複雑な環境の中でBRICS諸國の自信を奮い立たせ、対応の道を共に探し求め、BRICS諸國が新興市場國と発展途上國の「リーダー」としてしっかりと務め続けることに着目していると述べている。
見どころ2:中米関係はどこへ向かうか
當面の世界で、中米関係のように國際社會の神経に影響を及ぼす二國間関係は恐らく他にはないだろう。2017年は中米関係にとっても、一つの肝要な年となる見通しだ。
トランプ次期大統領が1月20日に米國大統領に正式に就任するに伴い、米國ではオバマ政権時代が終了し、トランプ政権元年がスタートする。専門家は、この年の中米関係には「不確実」と「確実」が共存するものとみなしている。
中國國際問題研究所の阮宗澤副所長は、現在中米関係が直面する最大の変數は、トランプ氏がどのような対中政策をとるかで、「短期間で変動が現れる確率は、平穏に移行する確率より大きい。」と考えている。
しかし、阮副所長は、中米関係には全面的な対決や衝突の狀況も現れないと考えている。なぜなら、中米関係の「不確実」には「確実」な一面も見られるからだ。
中國・グローバル化シンクタンク(CCG)の王輝耀主任は、中米は経済上、相手側には味方がいて、味方側には相手がいるという構造がすでに形成されている。一連の世界的な課題に対し、中米協力がリーダー的役割を果たすことがより必要だと述べている。
見どころ3:グローバルガバナンスにおける中國の方案をいかにアップグレードするのか
「グローバルガバナンス」は依然として2017年の中國外交のキーワードだ
先日、2017年に中國がグローバルガバナンスに深く參與し続けることについて話が及んだ際、王外交部長は世界経済フォーラム(World Economic Forum)、金融世界経済に関する首脳會合(G20)、アジア太平洋経済協力會議(APEC)、上海協力機構(SCO)などのプラットフォームを取り上げていた。専門家は、これらに関連するいくつかの重要な會議については特に注目すべきだとみなしている。
また、「反グローバル化」、保護主義の&頭及び地域協力の分散化などに対し、中國は2016年11月のアジア太平洋経済協力機構(APEC)リマ會議などの場で、明確な姿勢を示した。中國現代國際関係研究院の陳鳳英研究員は2017年に中國は各種の多國間システムを通じて、中國の観點をより詳しく説明し、中國プランを提出し、グローバル経済ガバナンスにおいて中國の強いカラーを発信していくと予想している。
見どころ4:中國周辺の情勢はどのように変化していくのか
2017年の中國外交は引き続き周辺に注目し、國家の主権及び安全保障における利益を擁護し、中國の発展のために良好な外的環境を創設する。その間に、最も注目されるのは依然として南中國海及び東北アジア問題だ。
外交學院の高飛教授は、次のように述べた。中國は「親誠恵容」の理念で周辺外交事務に対処することを堅持し、南中國海問題に関する「二本化構想」もますます多くの國から評価されている。即ち、紛爭は直接の當事國が対話と協議を通じて解決し、南中國海の安定は中國と東南アジア諸國連合(ASEAN)が共同で擁護するというものだ。
東北アジアでは、朝鮮半島情勢に不透明な點が多く、各國の朝鮮の核問題をめぐる爭いは今後も継続すると見られる。韓國の政治動向の不安定性も地域情勢に変化をもたらすだろう。
王毅外交部長はこのほど、朝鮮半島の関係問題における中國の立場を次のように説明した。半島の非核化を堅持する立場は揺るがず、対話と交渉による解決を推進する努力を放棄することなく、半島に「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備する計畫に反対する決意は変わらず、祖國周辺の平和と安靜を斷固として擁護する。
見どころ5:中國共産黨第19回全國代表大會で中國外交をどのように確定するのか
2017年下半期に中國共産黨は第19回全國代表大會(以下、「十九大」という)を開催する。學者らは黨の十九大は第18回全國代表大會以降の中國外交の実績と経験に対する総括であり、中國の特色ある大國外交理論體系をより一層、充実化させ、今後の一定期間の中國外交を確定するとの見解を示した。
習近平主席は新年の挨拶で次のように述べた。中國人は昔から「世界大同、天下一家」(世界はひとつ、天下は一家族)と主張してきた。「私は國際社會が手を攜えて、人類の運命共同體の理念を受け継ぎ、我點のこの地球をより平和により繁栄させることを心から希望する。」
「中國外交は獨自のスタイルを確立している。」高飛教授は次のように述べた。ここ數年間に、中國外交は平和的発展路線を堅持し、協力とウィンウィンの推進を堅持すると同時に、自発的な計畫と積極的な行動をより重視してきた。國際情勢の大きな変革と大きな調整の中で、中國が人類の運命共同體の旗を高く挙げ、時期に応じて行動し、潮流に合わせて動き、人類のためにより大きく貢獻することは必然の流れだ。
「中國共産黨第十八回全國代表大會以降、中國外交の最も鮮明な特徴は開拓と進取だ。」と阮副所長は語る。「未來に向けて、中國外交はこの軌道に沿って引き続き前進していく。」
(新華社より)
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