新華網東京12月30日(新華社記者/藍建中) 日本の安倍晉三首相が28日にハワイを離れると、一足違いで今村雅弘復興相が靖國神社を參拝した。そして安倍首相の真珠灣訪問に同行した稲田朋美防衛相が28日東京に戻ってまもなく、29日には矢も盾もたまらず靖國神社を參拝した。
こっちでは真珠灣に行って「慰霊」し、あっちでは靖國神社に行って「亡霊を參拝」し、米國に取り入ろうとするうえになお國內の右翼勢力をなだめようとし、一方では口をつぐんでお詫びや謝罪をしようとせず、もう一方では修正主義歴史観をしきりに鼓吹している。このような「二面性」のある行為は自己矛盾しており、十分に投機的意味がある!
今村復興相は、靖國神社參拝は「日本の平和と繁栄を祈る」ためで、安倍首相の真珠灣訪問には関係なく、日付があいにく重なっただけだと述べている。稲田防衛相は、日米同盟は「最も堅固な同盟関係」で、靖國神社參拝の目的は「日本と世界の平和構築」を祈念するためだと述べていた。
日付があいにく重なったなんてとんでもなく、「平和構築」なんてとんでもない。まさに靖國神社に祀られているA級戦犯が真珠灣奇襲を発動し、まさにそこに祀られているA級戦犯が多くのアジア諸國に深刻な災難をもたらしたのだ。
安倍首相は真珠灣で謝罪せず、12月7日の真珠灣奇襲記念日を意図的に避けてはいたが、日本の保守勢力の目には安倍首相の真珠灣訪問は依然として謝罪の意味をもつ。閣僚2人が競って靖國神社を參拝したのは、明らかには日付が重なったのではなく、急いで立場表明をし、彼らを支持する保守勢力の機嫌を損ねないようにするためだ。
これらの閣僚が「亡霊參拝」に熱心なのは、まさに靖國神社が鼓吹する「侵略が理にかなっている」「侵略に功労がある」という修正主義歴史観が右翼政治屋の共感を得るためなのだ。右翼勢力の論理に基づけば、日本が當時発動した戦爭は「自衛戦爭」で、真珠灣での奇襲は米國に迫られてやむを得ず行い、アジアへの侵入は「アジア民族の解放」ということになる。
稲田防衛相と今村復興相による靖國神社參拝は、國際社會の抗議をもたらし、日本の識者の批判も招いた。早稲田大學の客員教授である春名幹男氏は、「真珠灣訪問が和解を求めるためである以上、引き続き日本とアジア諸國の和解の方法を搜し求めていくべきだ。しかし、閣僚がすぐさま靖國神社を參拝した理由はどうしても理解できない。アジア諸國との和解がなければ、日米が親密に付き合っても、日本外交にとってはメリットがないだろう。」と述べている。
(新華社より)
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