新華網北京11月22日(記者/陳立希)日本の最大の野黨、民進黨の野田佳彥幹事長は、安倍晉三首相が他國の指導者に先駆けて米國の大統領に當選したドナルド・トランプ氏と會談したことを、「あまりにも焦り過ぎ」とみなしている。
トランプ氏は今月8日に行われた米大統領選挙で勝利し、米國の次期大統領となった。安倍首相は17日の晩、ニューヨークでトランプ氏と約90分會談し、トランプ氏が大統領選の勝利後に最初に會談した外國首脳となった。共同通信社は20日、野田幹事長が19日、埼玉県で行われた民進黨の集會で、「個人の尊厳と自由、民主や法治などの基本的価値観」をめぐって、トランプ氏と共通認識に達することができるか、世界中がみな慎重に見守る中で、安倍首相はトランプ氏との面會を果たしたとの見方を示していたと報じている。
野田幹事長は「首相と外務省は焦り過ぎだのではないでしょうか」と述べ、「今の米國の大統領は(バラク・)オバマ氏です。オバマ大統領の在任中にトランプ氏と會談するのは國際マナーに反します。少し會っただけで(トランプ氏は)『信頼できる指導者』などと言ったのは本當なのでしょうか?」と述べた。
野田幹事長は、非常に驚いたとも述べている。
民進黨の蓮舫代表は、安倍首相が米國の當選大統領と會見したからには、責任についてどのような問題について協議し、首相がどんな主張を行ったかについて民衆に説明する義務がある。しかし、安倍首相はトランプ氏との會談後に、単に「基本的な考え方とさまざまな課題について」話したにすぎないと表明している。
日本の外交関係者は、安倍首相とトランプ氏の會談は佐點江賢一郎駐米大使がトランプ氏の娘婿に働き掛け、実現に努めたと伝えている。
トランプ氏に対する評価について、安倍首相は會談後メディア記者に「同盟関係というのは信頼がなければ機能しないです。トランプ氏は信頼信頼できます。」と述べている。
安倍首相はまたトランプ氏にゴルフクラブ(ドライバー)を贈り好意的な態度を示した。
安倍首相がトランプ氏と彼の當選前の會談には至らず、民主黨の大統領候補、ヒラリー・クリントン氏と會談しただけだったことに対し、日本の高官は、以前調整を試みたが、スケジュール的に手配できなかったと語っている。日本側はトランプ氏が7月に米共和黨の大統領候補に正式に指名され大統領選挙に參加した後、すでにある程度の準備を整えていたという。
日本の菅義偉官房長官は18日、メディアの取材に応じた際「私たちはトランプ氏に対しかなり多くの研究を行い、例えば彼に影響を與えた人物の研究などを行いました」と語っている。安倍首相は參院特別委員會で、一連の公開されていない外交努力を行ったと強調していた。
(新華社より)
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