「本日は多數の外國人のお客様が乗車されており、大変混雑しておりますので、日本人のお客様にはご不便をおかけしております」。
數日前、日本のある「空港急行」の車內で流れたアナウンスが物議をかもしている。どういう狀況なのだろうか。公然と外國人差別が行われているのか。物好きな日本メディアはすばやくこれに切り込んだ。
外國人差別とも見えるこの事件は10月10日午前、難波発関西空港行き列車の車內で起こった。
事件後、このアナウンスをした乗務員は、日本人乗客の1人が車內で「外國人が多く邪魔だ」と大聲で言ったのを聞き、トラブルを避けるため、所定の案內を放送した後、冒頭の內容を付け加えたのであり、外國人客を差別する意図はまったくなかったと説明している。
乗務員が所屬する日本南海電気鉄道株式會社も聲明を発表し、この乗務員に口頭で注意したことを明らかとした。聲明は、日本人も外國人も大切な乗客であるとし、同社は再発防止策を取るとしている。
日本の著名なアナウンサーの滝川クリステルは2013年、東京五輪の開催申請のスピーチで日本「おもてなし」をアピールした。この後、「おもてなし」は日本の2013年の流行語となっただけでなく、東京五輪の重要なスローガンの一つとなった。
ギャップが激しいほど、注目は集まる。「外國人差別」のアナウンスは、物議をかもした最初の事件ではない。
日本メディアの報道によると、何人かの韓國人旅行客が大阪の壽司屋で食事をした際、運ばれてきた壽司にあり得ないほどのわさびが盛られていたという。旅行客らは嘲笑され、からかわれていると感じ、問題となった。
同店はその後、公式ウェブサイトでお詫びを発表している。だが店側は「外國人差別」は否定し、外國人旅行客にわさび増量を頼まれたことのある壽司職人が気を利かせて事前の質問なしにわさびを増やしたのが原因だったとしている。
問題が増えていることは、日本の観光業の盛り上がりと関係している。2011年から訪日外國人數は増加を続け、今年9月には史上最高の延べ191萬8千人(前年同月比19%)に達した。日本観光庁の推計によると、今年の訪日外國人客は11月上旬までに延べ2000萬人を突破する可能性もある。中國や韓國、東南アジアの観光客は増加の中心となっている。旅行者の絶え間ない増加は、交通や飲食、娯楽などの施設やサービスにとっては新たな試練となる。東京五輪開催は、日本の観光業の成長をさらに刺激し、日本にさらなる人の流れをもたらすものと考えられる。
(チャイナネット)
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