
2016年10月6日、中國河南省の病院で2日に亡くなった女醫が注目を集めている。
52歳の王暁陽(ワン・シアオヤン)さんは2日午前、がんのためにこの世を去った。王さんは洛陽市中心醫院の內科で主任を務める醫師だった。がんが見つかってからも、治療を受けながら體調が良くなれば患者を診察した。患者は自分を診てくれている醫師ががんを患っているとは知らなかったという。
王さんは自分に殘された日が多くないことを知ると、同僚に頼んでアイバンクに連絡した。王さんは自分の體で使えるものはすべて提供したいと望んでいたが、がんのため角膜しか提供できず、そのことを殘念がっていたという。
王さんはとても熱心な醫師で、周囲から慕われる存在だった。心血管疾患が増える冬には、容態が急変した患者のために、夜中に病院に向かうことが何度もあったそうだ。王さんの病院では4日に同僚らによって追悼會が行われた。
中國では、橫暴な診療をする醫師や看護師がいたり、逆に醫師の診察に不満を抱いた患者が醫療スタッフに暴行を加えたりするなど、病院と患者の間のトラブルが相次いで起きていて、社會問題にもなっている。
こうした背景もあり、中國のネットユーザーからは、「自分が道徳心のない醫者に當たったからといって、醫者が全員、患者から金を巻き上げようとするような悪い人だとは思わないでほしい」といったコメントが寄せられた。
このほか、「この素晴らしいお醫者さんを稱えよう。どうぞ安らかに」「病気の身體で患者を診察しても、患者や院長は感激してくれやしないのに。何のために…(泣)」「最後の最後まで醫療に貢獻したんだね」など、王さんの死を悼むコメントが多數寄せられている。
(Record China)
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