「中國ドイツ博物館フォーラム」が19日、北京故宮博物院で開催された。同博物院の院長である単霽翔氏は、ベルリン國家博物館の館長であるアイゼンハワー氏と共に提攜協議書に署名した。北京故宮博物館がドイツで「中國民清肖像畫展」を行うほか、共同で18世紀の所蔵仏教書を中英文で翻訳出版する。
フォーラムで単霽翔氏は「博物館事業はいかに大衆の文化的ニーズに応えるべきか」と題して講演した。開放面積を拡大したり、文化商品の開発を強化したり、情報の対外発信を強化したりなど、故宮における近年の追求と実踐を紹介した。アイゼンハワー氏は「核心博物館“フンボルトフォーラム”および古代プルシアン博物館の起源」と題し、ドイツ博物館史における“フンボルトフォーラム”という総合文化センターの位置付けと発展について解説した。
同フォーラムは他にも、博物館學と博物館史、文化遺産保護研究、肖像畫観念と技法の変遷、私立博物館の隆盛とアートコレクション、舊建築保護理念と修復技法などのテーマで対話が交わされた。
単霽翔氏は、「故宮博物院とベルリン國家博物館は2つの協力プロジェクトを実施している」と明かす。その1つは、2017年9月にベルリン國家博物館アジア蕓術館で開催される「中國明清肖像畫展」である。2つ目は、共同事業として18世紀の所蔵仏教経典を中英文で翻訳出版することである。ベルリン國家博物館民族博物館が所蔵する18世紀の清代宮廷畫家が描いた大ラマ5世の伝記本の半分と、故宮博物院が所蔵するチベット仏教高僧の伝記本の半分を合わせ、完全にしたものを編集出版する。
同フォーラム終了後も、議論は引き続き継続していく。2017年9月のベルリン國家博物館設立100周年の際にドイツ側が開く「フンボルトフォーラム」で、第2回目が開催される。
(チャイナネット)
関連記事:
