
韓國メディアによると、昨年10月に「papiちゃん」のユーザーネームで微博(ウェイボー、中國のツイッター)に現れて以降、中央戯劇學院卒の姜逸磊さん(29歳)のファンはすでに1600萬人に達した。
「朝鮮日報」ウェブサイトの7月4日付記事によると、彼女は「女が化粧して出かけると“誰を誘惑したいの?”と言われる。でも化粧をしないと“どうしてそんなにだらしないの?”と言われる」など、率直なコメントを微博に記している。
彼女の裏表のないコメントがネットユーザーに喜ばれた。「女の化粧」、「戀人と簡単に別れる方法」といった日常生活をテーマとした動畫は、どれも1000萬回以上の再生數を誇る。微博で発表した文章は、どれも50萬人以上の「いいね!」がついている。姜逸磊さんがネットに出現してから5か月が経った今年3月、中國企業から1200萬元の賛助金を得た。今年4月、オークションによって、彼女の動畫に2200萬元の広告料がついた。
一般的に、中國の微博のようなSNSメディアで少なくとも50萬人のファンを持つ人のことを“網紅”(ネット有名人)と呼ぶ。“網紅”は韓國でいえばパワー ブロガーのことだが、その規模や影響力はケタ違いだ。
今年4月、中國では「網紅経済研究院」という名の民間研究組織までできた。同研究院によると、中國の“網紅”は約100萬人で、彼らの活動で産み出される「網紅経済規模」は1000億元に達するという。
K-Beautyブームの高まりにより、“網紅”は韓國流通企業が中國市場に參入する際の重要な宣伝手段となっている。特に化粧品やショッピング関連のブランドは、確かに“網紅”の経済効果の恩恵にあずかっている。アモーレパシフィックのシャンプーブランド「呂」は、中國の美容分野の“網紅”10名を起用し、彼らに頭皮ケアからシャンプー、お化粧までの“一式サービス”を體験してもらった。“網紅”たちは4泊5日の訪韓日程で、ショッピングセンターや免稅店など3店舗で活動を行い、その後に各自のSNSアカウントでコメントを発表してもらった。2か月後、「呂」の中國での販売額は1300萬元、前年同期比で6.7倍増を記録した。
「呂」の擔當者は、「販売數の激増を見て“網紅”の広告効果のすごさを実感している」、「今月にはスター級の“網紅”を起用し、活動の全過程を動畫にすることを計畫している」と述べる。
韓國現代百貨店は昨年、毎月“網紅”を招待しており、すでに60名の“網紅”が「現代プレミアム アウトレット金浦店」を訪れた。その結果、今年年初の訪韓外國人観光客の販売割合が倍増し、4.1%になった。新世界百貨店も昨年5月に“網紅”が訪韓してからの1か月間で、微博のファン數が100萬人増加した。「THE FACE SHOP」も、ペ・スジの「美容コンサート」に“網紅”5名を招待して200萬回のクリック數を獲得した。崇実大學教授(前韓國流通學會會長)の安承浩氏は、「現段階において中國の消費者は“網紅”を信頼しており、彼らの評価が受け入れやすい狀況にある。だから韓國企業は彼らを利用する方法を模索していくべきだ」と述べている。
(チャイナネット)
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