
(寫真は環球網より)
新華網北京7月6日 環球時報によると、中米シンクタンク南中國海問題対話會が5日、ワシントンで開催された。前中國國務委員の戴秉國氏が対話會に出席し、開幕の祝辭を述べた。
戴秉國氏は次のように発言した。第一に、南沙群島は中國固有の領土だ。第二に、中國は一貫して二國間交渉と協議を通じて南中國海問題を平和的に解決することを堅持している。第三に、南中國海の騒動は必ず段階的に鎮めていくべきだ。戴秉國氏は次のように語った。仲裁裁判所に管轄権はなく、獨斷で権利を拡大し、越権して審理を行い、裁決を下している。これは『國連海洋法條約』に違反し、不法かつ無効だ。我點は米國側がこれを客観的に公認する姿勢を維持することを望んでいる。『條約』の外に立ち、『條約』を擁護する中國を批判しないでほしい。
戴秉國氏はまた、次のように述べた。南中國海問題を戦略的な問題に拡大し、西側の國際関係理論と歴史的な典例を習慣的にあてはめ、中國について解釈し、予測することを止めてほしい。それによって、中國は南中國海を「アジア版カリブ海」と捉え、「アジア版モンロー主義」を実踐し、米國をアジアから排除しようとしていると考えないでほしい。さらには、中國がこの機會に乗じて、南中國海、アジア、世界を主導するために米國と競い合うなどと憶測しないでほしい。これは全くの事実無根の憶測だ。中國にとって、南中國海問題そのものは自國の領土主権、安全、発展の利益、及び海洋権益に関わる問題であり、我點の固有の領土を失う悲劇の再演を防ぐ問題でもあるため、シンプルで素樸で、他に意図はない。我點はどこかの國と「戦略的な競爭」を展開する意思もその力もない。我點にアジアを統治する野心はなく、さらには地球を統治する野心もない。我點は中國自身の事情に適切に取り組み、約14億人の中國人が比較的體面を保ち、尊厳のある暮らしができるようにするただ一つの「野心」を持っているだけだ。
戴秉國氏は次のように述べた。昨年以來、米國は中國への接近偵察と「航行の自由計畫」を更に強化している。米國の少數の関係者の言論は強烈な対抗意識に満ちあふれている。米國の皆さん、もし皆さんが中國の庶民の位置に置かれていたなら、どんな感想をもつだろうか。皆さんの國家のイメージが全世界でひどく損なわれたと感じないか?中米の相互交流はこういうものであるべきではない!もちろん、中國人は倒れるほど驚かされたことは決してなかった。たとえ米國の10組の空母戦闘群全てが南中國海へ入ったとしても、中國人を倒れるほど驚かすことはできない!米國側が南中國海問題に強く介入する背景のもと、一部の國は米國を頼って自分の値打ちを高め、大國の攻防を利用して利益をすくい取ろうという衝動を持つようになり、海上で多くの挑発的な行動をとり、南中國海情勢に変數を加え、南中國海情勢を繰り返しエスカレートさせた。実はこのような局面は詰まる所、米國側の利益と一致しない。上手くいかなけば知らず知らずグルになるよう強いられて、思いがけない悲慘な代償を払うことになるだろう。
今回の対話は中國人民大學重陽金融研究院とカーネギー國際平和基金會が主催し、中國南海研究院とウィルソン國際學者センターが共同で主催したもの。中米両國の南中國海、経済、戦略、國際法などの分野の専門家と元高官20名余りが1日を期限とする非公開の會議を行った。
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