
新華網北京12月31日 新華社によると、霧霾(ウーマイ)と呼ばれる大気汚染が中國の各地で蔓延し、頻繁に発生するに伴って、一種の大気汚染防止専用と稱して設計されたドイツ製の網戸が人気となっていた。この網戸は「高強度磁気繊維」で作られ、「マイナスの電荷同士が反発しあう」原理により、陰イオンを帯びた大気汚染による微塵を遮ることができると自稱しており、現在中國市場に向けて積極的に販売されているという。
先進技術に頼って、多くの外國企業が中國の大気汚染防止の「新たな商機」を掘り起こしている。マスク、空気清浄機などの伝統的な分野で、外國のハイエンドブランドが中國の中流層に好評を得ている。そしてそれに類似する網戸、フレッシュエアシステム(fresh air system)、エアーモニタリングの専門市場といった新分野で、外國企業はその優位性が一層明らかになっている。
ロイター報道によると、IBMは中國の大気汚染防止のビジネス市場で利益を求めようとしており、その最初のクライアントは北京環境保護局で、雙方は大気汚染の早期警戒分野において協力を展開している。マイクロソフトは中國環境保護部、福建省環境保護局、成都市環境保護局などと空気質の予測に関する協力協定を締結している。
ここ數年の中國の民衆の健康維持に関する意識の高まりに伴い、空気浄化設備市場が急速に膨らみ、大量の國內企業が流入し始めており、マスクや空気清浄機からひいてはフレッシュエアシステムまで、國産ブランドの製品は、數が多くて揃っているだけでなく、ミドル・ハイエンドに向けて徐點に邁進してはいるが、業界のハイエンド市場を佔め、また中流階級から支持を得ているのは、依然として一部の外國ブランドなのだ。
マスクを例にとると、現在中國はマスクの工業規格が數多くある が、民間用の大気汚染(細顆粒物)防止マスクの規格がない。
しかし米國、シンガポール及び歐州などの國や地域では、いずれも日常の防護具類としてのマスク製品に厳格な規格があり、また品質基準を クリアしているので、米國規格、歐州規格、シンガポール規格の民間用マスクは現在、中國市場でかなり流行っている。
北京市環境科學研究院副院長の潘濤氏は、規格の欠如や管理の緩みは、研究に取り組む科學研究機構や着実に効果がある防護製品を世に送り出そうとする企業にとって不利であり、中國の大気汚染防止のビジネス市場を外國製品に軽點しく譲り、民族企業に商機を逃させることにも相當するだろうとみなしている。(翻訳/新華網日本語)
(新華社北京発の記事より)
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