ケリー國務長官が間に立ち、眉を吊り上げ、口を歪めて笑みを浮かべた。左手で右側の人物を、右手で左側の人物と手をつないだ。二人は満面の笑みを浮かべた──米ナショナル・インタレスト(電子版)は28日、「日韓の慰安婦を巡る取引の舞&裏には何が?」と題した記事の中で、「慰安婦問題は、日本が1910-45年の間に朝鮮半島を佔領していた際に生じた、最も感情を傷つける、最も複雑な問題だ。米國は雙方が節目となる合意に達したことを歓迎している。これはアジアにおける主要同盟國が歴史問題から、朝鮮や中國の脅威に目を向け直すことになるからだ。両國はこれまで歴史問題で少しも妥協を示さず、米政府の不興を買っていた。今や障害物が取り除かれ、米日韓の軍事協力がさらに拡大することになる」と報じた。日本経済新聞は29日、日韓の慰安婦問題解決の裏側には、米國の中國けん制の狙いがあると分析した。テンプル大學ジャパンキャンパス現代アジア研究所のロバート・デュジャリック所長は、メディアのインタビューに応じた際に、「米國は日韓のどちらが間違っているかなど気にしていない。両國が手をつなぎ協力できれば良いのだ」と述べた。
共同通信社は29日、日韓は今回の交渉で、國內からの批判を回避するため苦心慘憺したと伝えた。日本政府の法的責任、安倍首相の「お詫び」など両國の主張の食い違いを巡り、合意は「雙方が國內に説明しやすい內容」(日韓の外交筋)になったという。岸田文雄外相は記者に対して、「日韓間の財産・請求権に関する法的立場は何ら変わりはない」と述べ、慰安婦問題がすでに「最終的かつ不可逆的に解決された」と強調した。韓國の中央日報は、岸田外相が日本の記者に対して、「日本の損失は10億円だけ」と話したと伝えた。台灣メディア「華視新聞」は、日韓の慰安婦を巡る合意は、賠償金で口封じをするようなものだと報じた。
安倍首相が韓國の慰安婦に「お詫び」した同日、安倍昭恵夫人は自身のSNSで、靖國神社に參拝したと投稿した。ジャパン・トゥデイのコメント欄には、「參拝後にお詫びの誠意を信じさせることができるか?」「これはいたずらっ子が『ごめんなさい』と言わされた後、すぐにそっぽを向き『本當にやってないよ』とぶつくさ言うようなものだ。これは実に裏表のある、卑怯で噓くさい行為であり、日本の國際的なイメージを損ねることになるだろう」というコメントが集まった。中國外交部の陸慷報道官は29日、安倍昭恵夫人の靖國參拝について、「歴史問題と正確に向き合う上で、日本が裏表一致、言行一致、終始一致を徹底することを願う」と述べた。
(チャイナネット)
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